酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう (日韓同時代人の対話シリーズ01)

制作 : 川口恵子 
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904855287

作品紹介・あらすじ

日韓を代表する両詩人の合作「対詩」、初公開! 代表作、対談も収録した充実の一冊
幅広い世代の読者を持ち、人気・実力ともに日本を代表する詩人である谷川俊太郎。そして、韓国「民衆詩」の時代を作り、民主化運動においても重要な役割を果たした韓国の国民的詩人・申庚林。
ふたりの交流は、2012年に出版された申の詩選集『ラクダに乗って』(小社刊)に谷川が帯文を寄せたところから始まりました。
詩集出版記念に来日した申は、韓国YMCAで谷川と初めて対談。翌2013年には、谷川の童話が韓国で翻訳出版され、今度は谷川が本の祭典「ブックソリ」に参加するために訪韓し、対話を深めてきました。意気投合したふたりは、2014年1月から6月にかけて、「対詩」※という形で互いに詩を交換し合い、24のあたらしい詩が生まれました。
本書では、未発表のふたりの「対詩」作品全文を初掲載するほか、両詩人それぞれの代表作、エッセイ作品、日本と韓国で2回にわたっておこなわれた対談を収録しています。

感想・レビュー・書評

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  • マッコリという言葉に釣られて読んだけど、詩も対談もエッセイも良かった。

  • 日本と韓国それぞれを代表する詩人による共著。互いの詩をやり取りして作り上げた対詩、二人の代表的な詩、エッセイ、対談など詩を通じた日本と韓国の交流。企画として面白さが味わえる。

  • 谷川さんと韓国の詩人 シン・ギョンニム(申庚林)さんとの「対詩」(二人での連詩)、それぞれの詩、エッセイ、そして二人の対談で構成されている。
    対詩は全部で24編、なので12編ずつ。翻訳者を挟んでメールでやりとりをしながら作られたとのこと。短い詩編だが、緊張感のある言葉の紡ぎ合いに心打たれる。途中、セウォル号の事件があり、その緊張度がさらに高まった感がある。
    国家対国家という側面からは両国の乖離が激しく感じられるが、過去の歴史も踏まえつつ、個人と個人としての対話により、より良い関係が築けるはず、と柔らかい心になれる。
    シン・ギョニムさんのエッセイにはシンさんの戦中の体験が書かれているが、いまの韓日の関係を思うとき、そういった歴史・事実すら知らない日本人が多いのではないか、と感じられる。
    二人の詩人の作品を楽しみながら、過去を知り未来を考えていくことができるよい書物だと思う。
    心の柔らかい若者たちに多く読んでもらいたい。

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