- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908059384
作品紹介・あらすじ
古典的名作から現代の傑作まで、ショートショートの旗手・田丸雅智がこよなく愛する24作を編んだSSのベスト版!
感想・レビュー・書評
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今、ショート・ショート界を引っ張る若き作家、田丸氏がセレクションしたショート・ショートの名作集。田丸氏の好みなんだろうけど、不思議な余韻を引く作品が多いですね。
『家具屋の小径 江坂遊』☆☆☆
男が子供の椅子を買おうとたまたま見つけた家具屋は入る。店に入ると雰囲気が少しおかしい。店員は横柄で男の職業や素性を尋ねる。いい気はしないが、店に置かれている家具はどれも素晴らしいものばかりだ。男は店員に連れられ、店の奥へ向かう・・・・・。
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不思議系な話ですね、超有名なあの作品とあの作品のアイデアを混ぜ合わせたオマージュか?
『池猫 筒井康隆』☆☆☆☆☆
これは3ページの特に短いホラーっぽい作品。あらすじを書くともう全部ネタバレしそうなのでかけないが、このラストはすごい。頭の中にとんでもない映像が湧き上がる。読後しばらく口をぽか~んと開けて余韻を楽しめる。
『ザリガニ様 北野勇作』☆☆☆
日本の田舎って謎の風習があったりすることがありますよね。で、その云われって結構怖い感じのもの多かったりする。そのあたりから発想された作品なんだろうなぁ。不思議でありえないけど、もしかしたら、なんて思わせる作品。
『シミリ現象 高井信』☆☆☆☆
有史以来の奇妙な日、街を散歩するこの物語の話者。確かに奇妙な出来事を次から次へと眺めることになるが、話者は意外に冷静。なぜなら・・・・・。
『草之承の物語 江國香織』☆☆☆
ロマンチックなストーリーですね。あの超有名映画「○ー○○」のテイストも感じさせる。
『闇の中から生まれる者たち 三川祐』☆☆☆☆☆
これはすごい。ラストの謎解きで衝撃。〇〇を愛する人にとっては、超感動の作品ではないでしょうか。
『鍵 星新一』☆☆☆
こうしていろんな作家のショート・ショートの中で、星作品が入っていると、星氏の作品の特徴みたいなものがよくわかりますね。ショート・ショートだから短いわけですが、書いているテーマはたいてい大きいですよね。
2017/11/28 04:47詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アンソロジー。ショートショート。
やっぱりショートショートは読みやすい。
古い作品より、新しめの作品のほうが好みかな?
小松左京「上る」
シンプルな内容ながら、結末の切れ味が鋭い。
須永朝彦「月光浴」
ファンタジー。ブラックな結末が印象的。
北野勇作「潮干狩り」
著者らしい、軽めのSF設定と、穏やかな雰囲気が心地良い。
岡崎弘明「自転する男」
2ページ。微かなSF要素あり。なんとも不思議な話だ。
星新一「鍵」
たぶん既読。流石の面白さ。この一冊のベストでしょう。
泡坂妻夫「固い種子」
ブラックユーモア。これもなかなか。 -
面白い話、面白くない話、読みやすい話、読みにくい話、色々読めてよかった。
一つの話が短いので気軽に読める。
月光浴、鍵、固い種子は特に面白かった。 -
星新一をよく読んでいた学生時代を懐かしく思い、図書館で借りた。川端康成の作品はショートショートで括れるかは、分からないが最も印象深いものだった。
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朗読用に、と借りてきてみた。
いくつか、面白そうに読めるものがあったけど
結局、別のものを選んでしまった。
24作品あるのだけど、
ジャンル的には
不思議話というか、?みたいなものが多かったり。
この人、こういうのも書くんだ、とも思ったり。
本を読むのが苦手な人でも
サクッと読みやすいと思う。
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1時間40分
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短編集。20人の作者さん。
サクッと読めるから、こういうの時々読みたくなる。星新一好きだなぁ。 -
やはりショートショートは私は苦手なんだとわかった。
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川端康成「バッタと鈴虫」
江國香織「草之丞の話」
泡坂妻夫「固い種子」
純度九・九九九九の「ぺ」というようなものは、幻想のうちにしか存在しないということができる(p82) -
乗換の多い通勤に持って来いな一冊(笑)
字も大きくすぐ読めてしまうので、あまりボリュウムを感じさせません。いや、ショート・ショートと云う形式だからという訳でなく。
星新一と半村良、泡坂妻夫は頭一つどころか5つくらい飛び抜けていたかなー。北野勇作さんは好きなので依怙贔屓かもしれませんが、ほのぼのしていて大好きです。絵面が面白いし!「不滅のコイル」ショートショートじゃあなくっても良さそうですが、面白かった! -
編者厳選のとっておきショートショート集。定番の星新一から小松左京、川端康成まで。
「不滅のコイル」「パラソル」「シミリ現象」が個人的にはお気に入り。
「自転する男」は読み終わった後すごくじわじわきた。彼に幸運を。
「帰郷」はフォークソングのようだった。
「愚者の石」は皮肉を効かせたシェイクスピアのよう。嫌いじゃないぜこういうの。 -
期待して読み始めたのに、というか、ショートショートはすごく好きなので、実はかなり期待しながら読み始めたのだった。読む進めるうちに・・・、次の作品こそ・・・・、ん、ん、ん???、という感じで結局はこれがショートショートという「にやり」とすることもも「やられた」感もなく終わってしまった。。
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別役実の「愚者の石」、藤井太洋の「不滅のコイル」、三川祐の「闇の中から生まれるもの達」、北野勇作の「潮干狩り」、井上雅彦の「残されていた文字」、須永朝彦の「月光浴」あたりが好き。泡坂妻夫の「固い種子」や高井信の「シミリ現象」はオチが良かった。星新一の「鍵」は既読だったけど、これも好きな一編。
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ショートショート作家・田丸雅智が様々な作家のショートショートを選んだ作品集。
ほんわかさせるものあり、ぞくりとするものあり。
やはり星先生の「鍵』は名作。そのほかの方の作品も
読みごたえあった。 -
厳選されたショートショートアンソロジー。どれも短い時間であっさりと読めるけれど、読み心地はしっかりです。
お気に入りは井上雅彦「残されていた文字」。これはやっぱり好きだなあ。筒井康隆「池猫」もシュールで好きな作品です。
初めて読んだ作品では、泡坂妻夫「固い種子」。最後の一文でぞわっとさせられました。 -
田丸雅智さんが選んだショートショート。
こうやって読むと気にいったのは北野勇作さんの作品。二つ載っているどちらも好きです。 -
ぎっしり詰まった缶詰です。
江坂遊 家具屋の小径・砂書き
小松左京 上る
江國香織 草之丞の話
北野勇作 潮干狩り
星新一 鍵
不思議な余韻がやみつきになります。もっと読みたい。