ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋

著者 :
  • 猿江商會
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908260087

感想・レビュー・書評

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  • 家族が増えるのを目前に、ネットで気になる本を見つけたので購読してみました。

    胎動をどかどかと感じるので、確かにお腹にいるんだけど、これまでの夫婦二人暮らしから一人増えた生活がなかなか想像できずにいました。友人からも話を聞いて、赤ちゃん中心の生活でとにかく大変なんだと。でも、まあ、なるようにしかならないだろうし、実際に生活が始まってみない事には分からないだろうなと。

    産後どうなるのか、母親と父親の環境がどう変わり、逆に変わらないのか。第一章から第三章にそれらから生じるそれぞれの環境・気持ちのズレが書いてあり、産後というのは聞いていた以上に大変で身体・精神的にも環境としても変化が劇的なんだと戦々恐々としました。こう言うと心配になりそうですが、不安を煽るような内容ではなく、出産を目前にして産後の変化がシミュレーションできたというか、よりイメージが深まったというか。

    現状の私に言えるのは、一人で抱え込まず、無理だと思ったら遠慮なく旦那さんに「もう無理!」「助けて!」と言葉にして言おうということ。何がどうなのか、気づいてもらうのを待って苛立ち・諦めに変わる前に、ちゃんと言わないとそりゃあ分からないよね。

    妊娠したからといって母親スキル?母性?が育つわけないじゃない。出産したからといって育児がすぐにできるわけないじゃない。タイトル通り、徐々に夫婦二人同時に親になれたら良いなと思いました。「心の並走感」があるって大事だね。

    旦那さんにも読んで貰いたいです。また、私自身、産後にも定期的に読み返してみたいと思います。

  • 産後のママってのは、出産前後でいかに劇的な変化がおこり、そして孤育がどれだけ危機的状況に陥るかをリアルに綴った一冊。その過酷過ぎる実態を理解した上で、パパはどうふるまうべきかを丁寧に解説する。

    多くの男性は「産後のリアルな育児」について「分かっているようで分かっていない」ということが分かっていなくて、そのことが、夫婦のズレを生み、本来楽しいはずの育児が育「苦」児になってしまうというのは激しく同意するところ。

    自分自身、3人目の子供の時に1か月の育休を取り、がっつり家事育児を切り回すようになってはじめて、妻の大変さを肌感覚で理解出来た。上の2人の時も、わりと育児参加している方だと思っていたが、子供と遊ぶなんてのは、自分自身も楽しいし、まったくもって「いいとこどり育児」だったんだなーと大反省するとともに、改めて妻への感謝が沸いてくるのでした。

    男性も育休をとり、がっつり家事育児と向き合うことで、肌感覚でもって苦労を理解するのが望ましいですが、そこまで出来ない人でも、この本を読み、産後ママの現状を理解することは、とても意味があることだと思います。子どもがこれから産まれるor最近産まれたという方はぜひぜひ読んで見て下さい!

  • 簡潔で読みやすくて良い。
    親世代の育児と全く違う世界が広がってることに戸惑いを覚えてるのが自分だけでないことは、著者も指摘してる通り。大方、父親向けかも知れぬが、"ズレ"に双方が気づくことがスタートだと思うので、私は母親にも読んでほしいと感じた。

  • 一度読むといいかも。でも一昔前の家庭の育児って感じで、男性がほぼ育児しない前提。うちの場合と結構違うので半分は参考になったかな、という感じ

  • どちらかと父親向けの本で、前半には母親の育児のしんどさがこれでもかと書かれていて、後半はじゃあどうすべきかが書いてみます。これを読めば育児の大変さがよくわかるので全ての父親が読むべき本だと感じました。

  • ママの資質ではない
    →自分の時間を赤ちゃんに乗っ取られたように感じてしまう
    →切れ目も、終わりも、メリハリもない

    多くの人は大人になる過程で受験や就職といった選択と選抜を経て、徐々に均質化した集団に属していく
    →大人になるにつれ整理され秩序だつ一方だった人間関係が、子供を産んだ瞬間一気に解体され、久々のごちゃ混ぜ状態にほうりこまれる
    →カルチャーショック

    ■パパ
    育児や家事を軽視しない

    ママが伝えたいのは話している内容ではなく
    ・不安な気持ち
    ・プレッシャーの重さ
    ・疲労感

    育休をとったのは4.3% 2016年


    ママは弱ってる同僚だと思って

    孤独感→不信感→嫌悪感

    ■今、全力でしなければいけないこと
    ◉◉◉ママがシンプルに助けを求め、パパががっちりと掴んで引き上げること!

    ママが欲しいのは共に戦ってくれる仲間

    当事者らしい言い方をする
    →手伝おうかではない

    ■痛み分けの感覚
    ままも変化を受け入れているのだから、自分も多少の痛みを受け入れる

    ■育休取っても活かせないパターン
    ・戦力外休暇
    →結局ママが全部やる
    ・育休燃え尽き型
    →そのときだけ

    育休で大事なのは「しんどさの共有」
    ・終わりなき継続性
    ・たたみかける連続性
    一つずつの作業のレベルが低くても、いくらこなしても、その都度また別の作業が目の前に現れてくるので
    どこか不死身の敵と戦っているような感覚です
    →◉面白い

    ■ママじゃなきゃダメをなくす
    →パパにならす

    ■本当にやるべきこと
    目指す家事のレベルをダウングレードすること
    →60%でよいとする


    ■残業OKデーを作る

    ■自分の役割、相手の役割への高い納得感

  • 2022.39

    お互いの意思疎通がうまくいかないことが多々あるんだろうなと想定することができた。
    サポートし合いながらできたらと思った。

  • 産後に夫を嫌いになる、という話をよく聞いたので、そうなりたくなくて、子どもが産まれる前に夫と一緒に読んでみました。
    自分も考え方を変えていきながら、夫にも変わってもらいながら、楽しんで子育てしていけたらなと思いました。

  • 女性側の身体の心の状態を細かく説明してくれる本だと誤解してしまっており。。夫に先に読んでもらったのだけど、必要以上に夫に圧をかけた形になってしまった。笑
    家庭における役割(子供の身の回りのケア、成長、収入源の確保)として自分が何を理想とするかをお互い話し合うというのは2人の関係構築に良さそう。試してみよう。

  • 二人目出産で購入。何度も夫に読ませたい。一人目が産まれる前から読ませればよかった。言いたいことがほとんど文章になっている。

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著者プロフィール

早稲田大学卒。株式会社Studio947 のデザイナーとしてウェブやアプリの制作に携わる一方、2015年から「patomato ~ふたりは同時に親になる」を運営し、産後の夫婦の協業をテーマとしたワークショップにも取り組んでいる。また、「MAMApicks」などのウェブメディアで子育て分野を中心にコラムを執筆するなど、新しい時代の夫婦のあり方について、リアルな場とウェブの両面から積極的に発信している。

「2017年 『ふたりは同時に親になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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