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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909237538

作品紹介・あらすじ

日本初のウェールズ小説集。
炭鉱/戦争/女性/日常、ウェールズに根ざした、でも私たちにとても近い5編の物語たち。
「暗い世界」から「まわりの全てが新しい王国」へ。

感想・レビュー・書評

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  • ガイドブックに載ってない英国ウェールズ案内 - ガイドブックに載ってない英国ウェールズ案内
    https://walesbanzai.jimdofree.com/

    暗い世界 河野 真太郎(編集 | 翻訳) - 堀之内出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909237538

  • あまり馴染みのないウェールズ地方。
    冒頭、彼の地の歴史的背景がまとめられているのがいい。
    描かれているのは、そこで暮らす人々の悲喜こもごも。
    こういう形で「世界」が広がるの、すごく良い。

  • 日本初のウェールズ小説集。

    イギリス西部、日本からは、はるか遠い国。
    複雑な歴史から生み出される物語は、
    でももしかしたら、我々にとても近いのかもしれないと
    想わせてくれる一冊です。

    図書館スタッフ

  • 訳がすっと入ってこない感じが、逆に海外文学感を醸し出していて、好きでした。
    全体的に陰鬱で、深夜に読むのがいい。
    すべての短編に解説があり、ウェールズへの理解も深まる。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1404517

  • ウェールズ地方という言葉は聞いたことがあるがどういった場所なのかを知らなかったのでいい機会にと読んでみました。
    ひっそりとしながらもどこか身近な事のように思える短編集で楽しめた。

  • イギリスのウェールズ地方の小説を集めた短編集。
    ウェールズ地方について,および各作品についての解説があり,それを読むとなんとなく納得もできるんだけど,なんだかへんてこな物語が多い。
    これは,おもしろいんだろうか……?

    「暗い世界」
    2人の少年,ジムとトマスは,死人が出て窓に白いシーツを出している家を訪れ,タダ飯を食う遊びをしていた。町のはずれで白いシーツを見つけて家に入る。

  • タイトル通り暗い
    暗すぎて読み進められない
    どれも似たり寄ったり

  • 日本初のウェールズ文学短編集。
    ウェールズの歴史や文化がこれ一冊で分かる!という本ではないけれど編者のあとがきにもある通り、文学の中心は「経験」であり、ずっと遠くの地に生きた人々の生活を文学を介して経験すること。それは暗い夜の死の匂いだったり、病んだ肺の痛みだったり。

    「ハード・アズ・ネイルズ」だけが2010年代の作品で少し浮いてたようにも感じたけれど、イングランド圏の人には発音しにくい人の名前だったりとか、どこか違う人種を見ているような眼差しとか、それが包括されて「ウェールズ」だったのかなと思う。
    この先訪れるかもわからない街、でも行ってみたい街。

  • 日本初のウェールズ小説集とのこと。

    表題作の『暗い世界』がいちばんグッときた。
    解説にもあるとおり、文学の中心は経験であり、この作品はわたしに新たな経験をもたらしてくれた。

    ウェールズ。
    遠い国の世界にこうして束の間浸ることができる。
    飛行機に乗って旅に出られない今の時代(コロナ禍真っ最中です)に、読書という趣味を持っていてよかったな。

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著者プロフィール

【著者略歴】
河野真太郎(コウノシンタロウ)

1974年、山口県生まれ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は英文学とカルチュラル・スタディーズ。著書に『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)など。

「2023年 『はたらく物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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