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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909646552
作品紹介・あらすじ
遠ざかってゆく者と残される者。魚住文学はその間に横たわる暗がりへと読者を誘い込む。他のどこにもない小説が、そこに映し出されている。
ーー小川 洋子
2021年8月に急逝した作家、魚住陽子が遺した作品から、6編を収録。静謐でありながら、自らの感情に向き合う強さを感じさせる珠玉の短編集。
感想・レビュー・書評
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色彩にあふれてるのに
花の名にあふれてるのに
魚住陽子の薄緑のモチーフは冥色と幽闇へと溶けてゆく
タイトル作は苦手だが、ほかの作品「シェード」「萌木色のノート」「物置に蝶が来ている」が好きだ
きらめく文章で難しいことばも気にならない
ハマスホイの絵ってどんな絵なの?と調べたらナットクだった
水と空気の描写が詩のようで惹かれる
画家で夫のあとがきが心を打つ
魚住陽子作品は全部読みたくなった
急逝されたのが残念でならない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夢の言語で書かれている、と思った。
このひとのことをなぜ今まで知らなかったのか、悔しい。 -
死んでしまった人や死にゆく人に思いを馳せながら、自身の寄る辺ない日々を見つめる。やや気負った言葉の運びが、内容の寂寥感にマッチしている。遺作だという「シェード」は完成度も高くてよかった。
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