ショートショートドロップス

著者 :
  • キノブックス
3.48
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  • (1)
本棚登録 : 366
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909689252

作品紹介・あらすじ

女性作家による珠玉のSSアンソロジー!

ほら、不思議な味がするでしょう?
新井素子が編む、短くて、ずっと心に残る15の物語

【収録作家および作品】(五十音順)
新井素子「のっく」
上田早夕里「石繭」
恩田陸「冷凍みかん」
図子慧「ダウンサイジング」
高野史緒「舟歌」
辻村深月「さくら日和」
新津きよみ「タクシーの中で」
萩尾望都「子供の時間」
堀真潮「トレインゲーム」
松崎有理「超耐水性日焼け止め開発の?末」
三浦しをん「冬の一等星」
皆川博子「断章」
宮部みゆき「チヨ子」
村田沙耶香「余命」
矢崎存美「初恋」

感想・レビュー・書評

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  •  新井素子さんが選んだ、女性作家のショートショート集。
     原稿用紙四十枚くらいまでの短編よりもさらに短い作品が15編。
     それぞれ珠玉の作品です。

     個人的にいちばん最初の矢崎存美さんの『初恋』が印象的です。山崎ぶたぶたって!
     若いころ、さんざん新井さんの本を読んだから知ってる。新井さんこの一編大好きだ。めっちゃ大好きだ。ついでに私にとっても、お気に入りになりました。

     どのショートショートも読むのに時間はかからないし、ぐいぐい読み進められる話ばかりです。

  • 2020.07.03

    20名の作家によるオムニバス集
    ショートショートということでさくっと読めるが、不思議な読了感がある。
    (SFが多いかな)小説書きとしてのトレーニングとしてショートショートは勉強になる。

  • 【きっかけ】
    ブクログ新刊ニュース

    女性作家によるショートショートを集めた本。
    新井素子さんのまえがきから「この本を読む人は本を読むことを愛してる人」という思いが伝わってくる。一種の仲間意識のような。
    初めて名前を知る作家、読んでみたいと思っていた作家。
    全15作品が収められている。
    宮部みゆき「チヨ子」、村田沙耶香「余命」が好き。

  • 新井素子さんが選んだ女性作家たちで、短編集を作った本だった。

    4歳の娘がぬいぐるみのベビーシッターに恋をした物語

    会社のイベントでかぶった着ぐるみで人間を見ると、その人間が大切にしていたものが見える物語

    若年性認知症を患った患者がAIが入ったヘルメットをかぶり認知症の症状を和らげているはずが、どんどん悪化し最終的に患者が死亡してしまう物語

    AIが入った漂流船の中で生まれた時から育った、人間と接したことのない女の子が外部からの人間と過ごすことになり、漂流船から降り立った女の子の物語

    電車の中で定期や切符に書いてあるマークと数字、アルファベットを乗客同士で見せ合い勝負をし、マークと数字、アルファベットが大きい方が席に座れるというゲームで、改造など悪事を働いていた人たちと勝負することになった高齢者5人組だったが、5人組の切符がレア物で悪事を働いていた人たちに勝つ物語

    面白い物語、不思議な後味のする物語、ホラー物語、ほのぼのした物語など、色々なテイストの物語が短編となっていて とても面白かった。
    だが、ホラー物語は読み進めていくうちに背筋がゾクゾクして本当に怖かった。

  • 【内容】
    女性作家の書いたショートショートが十五篇。なかなかそうそうたるメンバー。
    【感想】
    この手の本にはガッカリさせられることも多いのだけど、これはのんびり楽しめた。

  • もちろん好みはあるけど、どれもおもしろくて、読んでる間ワクワク感をずっと持っていられました。

  • 2019年1月キノブックス刊。あとがきによると新井さんが、3年かけて編んだというショートショートアンソロジー15編。まえがきで、ショートショートの定義についての話があり、選定の面白さが、予感できました。確かに、新井さんの感性が感じられるような話ばかりでした。
    15編:初恋(矢崎存美)、チョ子(宮部みゆき)、舟歌(高野史緒)、ダウンサイジング(図子慧)、子供の時間(萩尾望都)、トレインゲーム(堀真潮)、断章(皆川博子)、冬の一等星(三浦しをん)、余命(村田沙耶香)、さくら日和(辻村深月)、タクシーの中で(新津きよみ)、超耐水性日焼け止め開発の顚末(松崎有理)、石繭(上田早夕里)、冷凍みかん(恩田陸)、のっく(新井素子)

  • 15人の女性作家さんたちの短編オムニバス。
    新しい出会いが欲しくなると短編集で出会いを求める。まさに今回もトキメク出会いがあった。

    ドロップ缶を振ってカラカラなる音が聞こえ、何が出てくるのかわからないドキドキわくわく感。
    あのトキメキが味わえた1冊。ごちそうさまでした。

  • ショートショートはあんまり好きじゃないことがわかった(笑)。
    SFみたいな突飛な設定が多いのでとっつきにくい。
    辻村深月「さくら日和」
    堀真潮「トレインゲーム」
    村田沙耶香「余命」
    が良かった。

  • それぞれが基本的に短めで読みやすかった。
    個人的には

    辻村深月「さくら日和」、新津きよみ「タクシーの中で」、三浦しをん「冬の一等星」、そして村田沙耶香「余命」が印象的だった。
    全く理解できず印象に残らないものもあったので平均すると評価は星3としているが、上記の作品はなかなか気に入っている。

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