フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学

  • エトセトラブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909910080

作品紹介・あらすじ

この本を読んでみてください。フェミニズムとはなんなのか、どんな運動をしてきたのか、わかるから。

現代を代表する思想家にして、ブラック・フェミニストのベル・フックスが新しい世代に向けてバトンを渡す、世界でロングセラーのフェミニズム入門書を復刊! 平易な語り口で、フェミニズムの定義、理解と前進のための批判、運動の変化と展望を説く。フェミニズムの歴史を知り、今に活かしたい新しい読者たちにとって最適の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • フェミニズムは男と女の、異性愛者と同性愛者の、シスとトランスジェンダーを分断するモノでは決してないし愛のある理論であると笑顔を向けられた気分。あとこの本が全然古くなっていないことには責任があると感じる。全く現代にも必要な1冊でスタート。

  • 「性差別」を考えるための6冊 by フェミニスト書店「エトセトラブックス」 | GQ Japan
    https://www.gqjapan.jp/culture/article/20210205-etc-books-guide

    新水社から引き継いだフェミニズム | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/nisshi962

    フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
    https://etcbooks.co.jp/book/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE/

  • 十数年前、非正規の職を失ったときに私が決めたのは、絶対に経済的な自立を手放さないことだった。それまでのフェミニズムではそうする以外どうすべきか見つけきらず、フェミニズムから距離を置いた。
    経済学を知り、道具としての資本主義の扱い方を学んだ(少しだけ)。借金するために別姓を諦めて婚姻届を出し男児を出産した。フェミニズムは破門だと思った。

    あの頃見つけきれなかった私への課題が書いてある。破門ではなかった。

    幸運にも職に恵まれ、男の配偶者と男児を育てている私が、考えるべきこと・できることは何か。どのような社会を思い描くのか。
    闘いはまだまだ続いている。

  • みんなのもの、はそういう意味なのか、というのが読中の率直な感想。
    20年前に書かれたものなので、少々錆びれた感じはあるけれど、多様性の時代にもう一度復刊されたのは嬉しい。
    男性と女性、だけでなく、LGBTQも含めて、貧富の差や宗教、お年寄りから子ども達まで、みんなが不公平という疑問を持つことのない世界をこれからも目指していかないといけない。わたしには何ができるかなー。

  •  ベル・フックスが語るフェミニズムとは何か。

     『ベル・フックスの「フェミニズム理論」―周辺から中心へ』をより分かりやすく読みやすくしている。自らが歩んだフェミニズムの歴史を振り返りながらフェミニズムとは何かを書いている。
     フェミニズムは女性の敵と戦うものではなく、あらゆる差別や階級、不自由をなくすことを目指す運動なのである。

     フェミニズムの入門書として最適な一冊。

  • アメリカにおけるフェミニズムの歴史を知れて、かつ今現在の日本のフェミの現状とリンクすることが書いていてとても勉強になりました。階級差別、人種差別も絡み合っていてかなり複雑だった(もしかしたら今もなお?)と思い、著者の以前の著書も読んでみたいな。図書館で借りたけれど、これは絶対に持っておくべき本!新装されたの、とてもデザイン好きなので買う〜

  •  書店の棚に何冊か置かれていたので、ふと手に取った。トランスビューが取引代行となっているから、あまり目に触れる機会もないだろし、初めて知る出版社だったから。そして、フェミニズムの本を読むのも久し振りだった。

     「はじめに」で、この本を書いた著者の思いが端的に表されている。ーフェミニズムとは何で、それはどんな運動かがわかる‥ズバリと核心に迫り明快でー読みやすいけれど、けっして短絡的というのではないような本。そして、誤解や曲解にさらされているフェミニズムが、「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動」なんだということを、多くの人に届けたいということ。

     著者が本書を書いたのは、今から20年前の2000年。フェミニズムが一定の市民権を得て、アカデミズムで講座ができたり、男性と同待遇のビジネスエリートのポストを掴む女性も登場していたが、しかし同時にそれは、女性の分断を招いた。

     著者は、白人至上主義的で資本主義的で家父長主義的な支配や考え方を厳しく批判するが、それらを乗り越えようとするフェミニズムの思想や実践が、各章ごとに、大変分かりやすく説明されている。
     著者たちの苦難の道のりが偲ばれるが、それでもフェミニズムの未来に向けて努力していこうとする熱い思いが全編から伝わってくる。


     アメリカと日本では異なるかもしれないが、議会や有力業界団体、学会等への女性の進出が世界でも低い日本では、もっと酷い状況なのかもしれない。

     

  • 付箋だらけ

  • 読みづらかった...もっとフェミニズムのこと理解してから再挑戦したい

  • この本のフェミニズムだけがフェミニズムではないと書いてある通り様々なものがあると思いますが、少なからずの拒否感や距離感を感じていた私の誤認識を是正してくれました
    著者の意図する方向で内容が拡まってほしいと思います

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著者プロフィール

ベル・フックス(bell hooks):1952-2021年。米ケンタッキー州生まれ。フェミニズム理論家、作家、文化批評家。邦訳書に『アメリカ黒人女性とフェミニズム──ベル・フックスの「私は女ではないの?」』『フェミニズムはみんなのもの──情熱の政治学』『ベル・フックスの「フェミニズム理論」──周辺から中心へ』など多数。

「2023年 『学ぶことは、とびこえること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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