D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略
- NewsPicksパブリッシング (2020年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910063034
感想・レビュー・書評
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いわゆる「Z世代」の私からみてもD2Cはさらに浸透していくと思います。
むしろZ世代はD2Cという言葉を知らずとしても
自分が支持するブランドもD2Cじゃん、という人かなり多いのでは。
こうなったものSNSが浸透し、一般人ひとりひとりの発信が影響力を持つようになったからでしょう。
そんな中でもD2Cの課題は「成長、成熟すると小売店に頼らざるを得ない」というところ。
さらにビッグになりたい、成長したい企業側に相反し、
当初のスタイルを変えて欲しくないファン(既存顧客)。
企業への愛が強いからこそ、方針や売り方を変えればファンは不信感を抱く。
D2Cではないけれど、アイドルやYouTube、ティックトッカーなどのビジネスでもこれは顕著にみられることからも発生不可避な問題。
ローンチ初期についてくれたファン(顧客)と、長期的に付き合っていくためにはどうするかも、至急ではなくとも考えるべき重要な点に違いない。
うまくやっている企業はNIKEかなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジネスのゲームチェンジ。サプライヤーは売ることで終わりでなく、そこから消費者との継続接点を持つ時代に。
溢れる製品、情報の中で消費者に支持されるためには製品スペックだけでなく、周辺のストーリーが重要。
消費者を客と捉えず、仲間、共創者と捉えてビジネスをグロースしていく発想。
一方である程度の規模に達したD2C企業は旧来型のビジネスモデルに回帰するという事情も興味深い。
これからのビジネスを考える上で重要な概念を教えてくれる読みやすい良書。 -
おもしろい!!!
もう、「見た目が良い」「機能性が高い」だけでは足りない。深く思考して世界観をつくり上げる必要がある。
"世界観"をうりにしてる日本のプロダクトやスタートアップで薄っぺらさを感じるものがこれまでにいくつかあったけど、この本を読んでなにが足りないのか、なんとなくわかった気がする。
そういう意味で芸術や研究を軽視する社会はビジネスも育たないかもしれない。 -
間違いなく今後の企業の道標になる。
それは遠い未来ではなく、コロナの影響もあり、その真っ只中にいると感じる。 -
2021.05.08(土)晴
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D2Cがどんなものか知りたくて読了。
D2Cは、販売やコミュニケーションにおいて単なる中抜きではなく、大事にしている世界観をプロダクトやコンテンツを通して伝え、顧客を楽しませるテック企業×メーカーだということが分かった。
また、D2Cは1つの成長ステージであり、手段であるということも認識した。
追記
丸井が『売らない体験型デパート』を目指し、D2Cを支援するGOOD VIBES ONLYと手を組んだ。それにより、丸井の物流子会社であるムービングは、GOOD VIBES ONLYのアパレル物流を担う。 -
アメリカのD2C企業を例にして、企業がどのように顧客を取り込んでいくのか、マーケティング、ブランディングの観点から説明。今後のD2C企業の展望を語る。
アメリカのD2C企業の動向は良く分かるが、筆者も文中で述べている通り、日本とアメリカの経済の動向が異なる為、アメリカでD2C企業が小売企業に淘汰されるような変化は今のところ起こっていない為。そのため日本で生活している者には状況がイマイチリアルに想像できない。
また、カタカナ文字、専門用語が注釈なしで使われており、初心者向けではない。
マーケティング初心者の私にはしっくり来なかった。
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最新海外事例と、受けたポイント。
伝統企業との比較。
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D2Cとはやんぞやにストレートに応えてくれた1冊。オンラインとオフラインの2極化論ではないし、それ故の面白さや難しさがある領域と思う。