三つ編み ーラリタの旅ー

  • アンドエト
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本棚登録 : 72
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910204031

作品紹介・あらすじ

苦難に直面するインド・イタリア・カナダの3人の女性の生き様を描き、世界中で大ベストセラーになったレティシア・コロンバニ の小説『三つ編み』。その中でもっとも読者に衝撃を与えたインドの母娘スミタとラリタの物語が絵本になりました。
素手で上級カーストの便を処理する義務を負う生活をしている不可触民のスミタは、娘のラリタを悲惨な生活から抜け出せるよう学校に通わせたいのですが、それは容易なことではありません。命がけとも言える二人の旅が始まります。過酷な環境から抜け出すのに必要なのは意思と勇気。状況は違えども、生きにくさを抱える人へ希望を与える物語です。
本書は飾り文字が特徴的なフランス語の原書の文字をそのまま生かしたバイリンガル本となっています。
絵本を楽しむだけでなく、原文に触れることもできるためフランス語を勉強している方にも楽しんでいただけます。

感想・レビュー・書評

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  • 原題 LA TRESSE ou le voyage de Lalita
    どなたの本棚だったのか?新聞の書評だったのか?
    忘れてしまったけれど(いつものことです)図書館予約

    作者はフランスの方
    世界中のたくさんの言語に訳されているという
    小説を読みやすく絵本にした
    私にはぴったり

    フランス語は分からないけれど、下段に日本語訳

    インドの下級カースト、ダリット(不可触選民)の娘を守るための母の長い旅

    鮮やかな原色の絵が却ってカナシイ

    昔話ではなく現代の物語ということがカナシイ

    ≪ 櫛けずる 愛する娘の 黒い髪 ≫

  • 「物語に、全員の居場所を作りたかった」 世界的フェミニズム小説『三つ編み』作家が、女性の保護施設を描いた理由 | ハフポスト
    https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-laetitia-colombani_jp_5fb1cd70c5b6a37e7e331805

    Clémence Pollet | illustrations
    https://clemencepollet.wordpress.com/

    三つ編み ラリタの旅 | 運命は自分の手で切り開く - 意思を貫く勇気を持った女性の物語
    https://and-eto.com/lp/book04.html

  • 目の覚めるようなネオンカラーで描かれた絵本。
    飾り文字も素敵です。
    インドの不可触民スミタと娘ラリタの長い旅が
    終わり・・小説『三つ編み』で気になっていた親子のその後がわかりほっとしました。

  • 小説版の三つ編みで登場したスミタとラリタ親子。小説では、子どもの将来を願う親の気持ちが、古い因習をやめるという命をかけた行動となって現れ、その後どうなったのか、超気になるラストだったわけだが、それがこの絵本のおかげでホッとしました。インドにスミタのような人が増えますように。

  • 三つ編みのスミタとラリータの旅が絵本になりました。絵本版も素晴らしい‼️本には描かれなかったふたりのその後がわかって良かったです。

  • 原題 LA TRESSE ou le voyage de Lalita
    by Laetitia Colombani & Clemence Pollet
    2018

    日本語翻訳 新海知絵 2021

    フランス語と日本語表記

    『三つ編み』の絵本版
    ラリタを学校に行かせたいスミタ
    スミタはダリット(不可触民)で農民のトイレを掃除している 母も自分もそこから離れられない
    その運命を変えるのはただ1つ、教育だから

    夫ナガラジャンもダリットでネズミを捕まえる仕事をしている 父も自分も

    ようやくお金でラリタを学校に行かせだが、ダリットとして扱われ、鞭で打たれる
    スミタは村を離れることを決意

    それをヒンドゥー教の神様ヴィシュヌに願い、祈る
    「村から逃げられたら、ティルパティのお寺へ行き、足元におそなえものいたします」と。

    危険を恐れる夫を残し、2人で旅立つ

    ラリタはたった一つプーラン・デヴィ(盗賊の女王)という小さなお人形だけを持って。
    この人形は有名なインドの女性で、金持ちから奪い貧しい者に与える、しいたげられた人々の味方の女性


    歩き、バスに乗り、パラナシへ行き、ガンジス川を見て、列車に乗り、ティルパティへ
    そこのお寺でヴィシュヌ神にした約束を果たす
    貧しい人たちの供物は、髪の毛

    スミタとラリタは髪を捧げる

    2人は海の近くの町へ行きつき、ラリタは不可触民の子どものための学校に通える

    後にナガラジャンもやってきて3人で暮らす

    スミタやラリタの髪はシチリアの工場てわかつらにされ、カナダへと届けられることになる

  • 苦難に直面するインド・イタリア・カナダの3人の女性の生き様を描いた『三つ編み』の絵本バージョン。絵本の方はインドの母娘スミタとラリタにスポットをあてた物語。過酷な環境から抜け出すため、母と娘は命懸けの二人旅へ。強さや勇気を持てなんて簡単にはいえない。これからの未来や命がかかっている。それでも死に物狂いで切り開かなければいけない人たち、現実にそういう女性たちがいる。私たち自身が屈せずにいい方に向かって行けるように。物語も色遣いも文字も含め、本そのものが文化だった。ラリタの三つ編みは繋がっていく。

  • レティシア・コロンバニ「三つ編み」の絵本版。
    こちらでは、インドの不可触民の、スミタ・ラリタ親子について描かれている。彼女たちの「その後」を知ることができ安堵。

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著者プロフィール

レティシア・コロンバニ(Lætitia Colombani)
1976年、フランス・ボルドー生まれの映画監督・脚本家・作家・役者。刊行前から16言語で翻訳権が売れて話題をあつめた初の著作『三つ編み』は、2017年春に刊行されベストセラーとなり、フランスで85万部を突破、32言語で翻訳され、邦訳もされた。2019年5月15日に2作目の小説"Les Victorieuses"を刊行し、こちらも翻訳が待たれる。

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