舌の記憶 (SWITCH LIBRARY)

著者 :
  • スイッチパブリッシング
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本棚登録 : 69
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916017963

感想・レビュー・書評

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  • 秀逸。

  • 『SWITCH』に連載された、幼い頃の食べ物のことを、舌の記憶を頼りに蘇らせたエッセイで、夜店の綿アメから、豆まきの豆、桜餅の食べ方、おでん、筍の皮むき、おじや、煮こごり、白玉、おはぎの話に、芥子の溶き方、子どもの頃作った、プリンやドーナッツ、どんどん焼きの話など、私も同じように子どもの頃からクッキーを焼いたり、たこ焼きを焼いたり、ワサビを煉ったりしていたので、とても懐かしく読みました。

  • 美味しそう。懐かしい。

    白玉が食べたくなります。
    白玉はあんや蜜をかける前、茹でて冷水に入れたすぐ後が一番美味しいと私も思います。
    そうそう、味噌汁の具は少ないほうが良い。
    豚汁は好きじゃないのです。

  • 日常生活で一番使っている視覚より、他の感覚を使って覚えたことの方が強烈に記憶に残る
    作者が幼い頃食べたものについて書かれているけれど、食欲をそそるとか本に出てきた物が食べたくなるとかいった効果はそれほどない
    味の好みが合わないからかな
    人の気質は案外食べ物で作られているのかもしれない

  • 「食べる女」で気になっていた筒井さんのエッセイ。
    これで初めて、この人が脚本家だということを知った。

    食べ物をテーマにした4ページほどの小さなエッセイがたくさん。
    それが春夏秋冬で大きく4カテゴリーに区切られている。

    思い出とリンクしている食べ物も多くて
    江戸っ子や部分や戦後という時代背景もあり、
    今の時代にはない興味深さが満載。

    しかも小さなエッセイがたくさんなのに、
    どの文章もまとめかたが素敵。
    文末への持っていき方や締めの言葉など、
    「どうしてそんなにパターンがあるの??」ってぐらいに。
    脚本家ってすごいと単純に思ってしまった。

    静かに1日を終えたいときや
    ちょっとした昼下がりや
    人との待ち合わせに読むのにちょうどいい心地よい本。

  • 食べ物ネタの小説、好きだー
    昔好きだった作家が帯にコメントしてた。
    表紙の雰囲気そのまま。

  • 特異な環境で育った著者の食にまつわる様々な記憶。食べ物の描写は手に取るように鮮明。それとともに思い出される色々な出来事はせつなかったり愛しかったり・・。

  • 特異な環境で育った著者の食にまつわる様々な記憶。食べ物の描写は手に取るように鮮明。そ
    れとともに思い出される色々な出来事はせつなかったり愛しかったり・・。

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。成城大学卒業後、スタジオミュージシャン’(ヴァイオリン)を経て、脚本家となる。テレビドラマ「響子」「小石川の家」で向田邦子賞を受賞。映画も多数手がけ、「それから」でキネマ旬報脚本賞、「失楽園」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、「阿修羅のごとく」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。映画「食べる女」では、脚本のほかにプロデュースもつとめる。著書に『食べる女 決定版』(新潮文庫)ほか。

「2018年 『いとしい人と、おいしい食卓 「食べる女」のレシピ46』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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