- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916094544
作品紹介・あらすじ
かさねの色目は、もと一枚の袷(あわせ)仕立ての衣(袿・うちき)の裏表の裂を合わせた色を言ったが、後にはその衣を幾領も着装して表される衣色の配合色も「かさねの色目」と呼ぶようになった。本書は、その両者の色彩配合をとりあげたもので、前者には「重」、後者には「襲」の文字を用いて260余種を解説している。あわせてトーン分類一覧表・参考文献なども多彩に収録。
感想・レビュー・書評
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王朝文学に出てくる姫君や貴公子の衣装の色・かさね方・組み合わせについて、色票付きで詳しく説明してくれる本です。和歌や文学作品にも触れています。四季の移ろいを色を重ねて表現し、名前をつけていた貴族文化、優雅なものですね。
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文庫本なのにカラーでちゃんと見本がついていてわかりやすいし綺麗。
文字のフォントが少し読みづらいけれど、内容的にはものすごく良いものだと思う。
古典を読むのに結構必要な知識だから、読むときに傍に置いておくと助けになりそう。 -
かさねの色目!雅!!
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内容紹介:一枚の袷仕立ての衣の裏表の裂を合わせた色である「重」と、衣を幾領も着装して表される色である「襲」両方の色彩配色を、カラーで260余種とりあげ解説する。トーン分類一覧表なども収録。京都書院1996年刊の新装版。(TRC MARCより)
資料番号:111172813
請求記号:757.3/ ナ/
資料区分:一般書 -
重色目及び襲色目に関する資料。
色票は勿論の事、重色目別説一覧や、各色の着用時期が詳細に記載されている。
各色毎の解説は時代考証や文献からの引用を交えてある。
数頁ではあるがマンセル記号やトーン、色相の一覧もある。 -
これは面白いと。この情報量でこの値段は買いだと思う
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色の組み合わせにも季節や名前をあてなければならなかった日本人の感性
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深く読み込んでも、頁をぱらぱら捲るだけでも楽しい本。配色と襲の名称が美麗で、ずっーと眺めていても飽きない。
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私が持っているのは「京都書院」が発行したもの…いつの間に(笑)
それはさておき、平安人の優れた色彩感覚を実際の配色を踏まえて学ぶには最適。
王朝文学に興味ある方にはお勧め。ただし、色彩説明に関しては、じっくり読まなければ理解出来ないかも(笑) -
日本の色ってうつくしい。半襟と着物の重ねた組み合わせにそれぞれ粋な名前がついてる。すてき。