- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924938403
作品紹介・あらすじ
いどの中に1ぴきのかえるがすんでいた。いどはいごこちがよく、しかもずっと前からすんでいたので、かえるはこのいどがせかいのぜんぶだと思っていた。でも、ある時いどの水がなくなり、かえるは、まだはねる力のあるうちにせかいのはてを見ておこうと、いどのかべをのぼりつめた。すると、目の前にあらわれたせかいのはての、なんと美しいことだろう。でも、そこにいためうしは、ここはせかいで、せかいのはては納屋のずっとむこうだという。かえるは、納屋のむこうまで行ってみた。でも、そこにいたブラックバードは、ここはせかいで、せかいのはては陸のおわるところだという。森では動物たちが…。さてそのうち、雨がふってきた。これだときっと、かえるがすんでいたいどにも、もとのように水がたまることだろう。かえるは、そこへ帰るのもわるくはないと思った。だって、そこがかえるにとってせかいだったから。でも…。読んであげるなら、およそ5才くらいから。
感想・レビュー・書評
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ぼくは、いどで、くらすほうが、いいな。
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井の中の蛙。広い世界に飛び出した。どっちが幸せかはわからない。たぶんどっちも幸せ。どっちでもいい。でも飛び出して知れることがあるのは確か。子どもたちも世界へ飛び出してみればいい。帰る場所はあるんだから。
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井の中の蛙大海を知らず。
まさにそんな話。
せかいのはてってどこだろう?
ふとそんな事を思ったら、答えなんて無いような気がした。
何かを知りたいという気持ちさえ尽きなければ、世界の果ては無限に広がり続けるんじゃないかと思う。 -
「井の中の蛙、大海を知らず」について、コミカルに、シンプルに、深く伝えている。高学年向きかな。読み聞かせたあと、各々が深く考える姿が趣深い。
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中古購入
アメリカの絵本
絵が好みだったので
内容も見ずに買っちゃった
ブクログで予習はしていたんだけどね
海外でも「井の中の蛙」って言葉があるのかってくらい
井の中の蛙だった(笑)
下の子(幼稚園)に
世界の端っこってどんなところ?と質問
わかんない と首を振った
上の子(中学生)に
世界の果てってどんなところ?と質問
果てってなくない?地球丸いじゃん!と勢いよく言われた
母は面白い回答を期待したのに
うちのカエルどもときたら… -
かえるは、はてがしらなくて、わたしはほんではてをおしえてくれた。
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井戸の中が世界の全てだと思っていたカエルが、外に出て、本当の「世界」を知るおはなし。
井戸の中では、他にカエルがいることも知らなかった彼ですが、最後は、カエルの群れの中に飛び込みます。
恐れて、井戸に帰るのかの思いきや、とても勇気ある行動! -
井戸の中に1匹のカエルが住んでいた。
井戸には食べるのに困らない程度にエサの虫は飛び込んできたし、自分を素敵だと映してくれる水鏡もある。
カエルはこの井戸が世界の全てだと思い満足していた。
ところが、あるときから井戸の水が干上がり、虫も迷い込まなくなってしまった。
エサも自分を称賛してくれる水も、もうない。
カエルはまだ壁を登れる力がある内に世界の果てを見ておこうと考える。
井戸の外にはきれいな花が咲き、牝牛がいた。
牝牛に世界の果ての生き物かと尋ねると、自分は牝牛であり、世界は納屋の向こうで終わっている、という。
その世界の果てまで行ってみると今度はブラックバードがいた。
ブラックバードに同じことを尋ねてみると、世界の果てでは陸地が途切れているが、自分たちでは行けないところにあると言う。
森に行って動物たちに世界の果てについて話していると、雨が降って来てみんな帰ってしまう。
カエルは雨というものも知らなかったので、世界はまだまだ知らないことが多いと知る。
世界も見て回ったことだし、雨も降ったのであの井戸にも水が戻っただろうと、またあの井戸の戻ろうかと考えたとき、どこからかたくさんのカエルの鳴き声がする。
鳴き声を追いかけて水辺に行くと、そこにはたくさんのカエルたちがいた。
カエルは仲間たちのいる世界へと飛び込み、合唱に加わるのだった。
カエルにとってはここが世界となるのだった。
井の中の蛙、世界を知る。
秘録果てしない世界と、自分の世界。
どっちも世界。 -
ロジャー デュボアザンの描く動物が好きで、扉の前のまさに井の中の蛙画がツボだった。デザインが素敵だ。
文章はちょっと長いのがこの頃の絵本の難だけど、絵だけで充分語ってる。(というか、私はほとんど文を読んでない)
小さな世界で満足しないで、飛び出して大海をみたいと、若い頃は思って欲しいと、自分の子どもには思う。