- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784931129368
感想・レビュー・書評
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「なんでもしってて、やさしくて、いろんなおはなししてくれる、ぼくたちみんながだいすきなハタネズミのおばあちゃん。ひとり暮らしのおばあちゃんから子どもたちへの心のおくりもの―。雪の野原の小動物に託して描く、友情と愛の生のものがたり。」
・最後はお葬式の場面だが、静かで温かく、本を閉じると不思議なエネルギーがわいてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
モグラ、ハツカネズミ、トガリネズミのおばあちゃんはいつもいろんなおはなしをしてくれる。おばあちゃんのお話を聴くのが3匹は大好きで。お互いへの愛情と想いの深さがどの話からも伝わってきてとても優しい。誰かを想いやることは自分も幸せにするんだってことを教えてもらった。とても奥が深い素敵なお話。出会えてよかった本。
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一人暮らしのハタネズミのおばあちゃんのところに、モグラとトガリネズミとハツカネズミが訪ねていっては、お話を聞く。
大好きなおばあちゃん。
和むけれど、ちょっと切ない。
それにしても、登場人物には名前がないのか、会話でも、『モグラ』とか『ハツカネズミ』とか、種族名で呼ばれてるのが何かおもしろい。 -
次の代への、優しいバトンタッチ、いいね~
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クリスマスっぽい~と思ったら関係なかった^^;
ひとりぐらしのハタネズミのおばあちゃんのところに
ときどき遊びにいってお世話をしてあげる
モグラとトガリネズミとハツカネズミ(絵ではそっくりであんまり見わけがつかない)
お誕生日を祝ってあげたり
お話きかせてもらったりする
おばあちゃんが死んでるのを発見して
埋葬する -
大人の私でも読んで感動したとても奥が深い4つのお話。生まれて、誰かと一緒に何かをして、誰かの喜ぶことをして、時には病気になって、そして死んでいくということが描かれている。読み終わるとしんみりする。
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『お話』って凄い力があるって事に気付かせてくれる。静かにお話して聞かせる中に、さらりと一人で生きていくことの淋しさ、皆で一緒に生きていく大切さ。自分の喜びも素敵だけど誰かと一緒に喜びを共有できるってもっと素敵な事であること。誰にもやがて訪れる別れ(死)にそっとふれながら、生まれること、生きていくこと、たとえ肉体の別れがあっても、生きている者の目に耳に心に生き続けることをしっかりと考えさせてくれるのだ。
分厚い人生書、哲学書、指南書もいいけれど、この、友情と愛と生の物語の一冊を手に取ってみて。