戦後翻訳風雲録: 翻訳者が神々だった時代

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938463885

作品紹介・あらすじ

中桐雅夫、鮎川信夫、田村隆一、高橋豊、宇野利泰、田中融二、亀山龍樹、福島正実、清水俊二、斎藤正直、早川清。すでに神々になった翻訳者に触れながら、翻訳出版の編集者、翻訳権エージェントの両方からかかわりあいを持った著者だけが書ける逸話を捨った。

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  • <内 容>
     戦後、早川書房、タトル商会等で仕事をしてきた著者が、当時第一線で活躍していた文芸翻訳者たちを回想する。ポケミス創世期の早川書房の内幕、あの有名翻訳家の意外な変人ぶり、そして「本」を生業とする人々の仕事に対するひたむきな情熱。今は亡き偉大なる翻訳者、編集者へのレクイエムである。

    <ひとことコメント>
     事実は翻訳小説より奇なり。翻訳小説の好きな方は、ぜひご一読を。
    ※みすず書房より増補改訂版の『新編 戦後翻訳風雲録』(2007)有り。

  • 627.初、並、カバスレ、帯付き。
    H.21.6/29.伊勢BF.

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著者プロフィール

宮田 昇(みやた のぼる)

一九二八年東京に生まれる。元、早川書房編集者。同社を退職後、チャールズ・E・タトル商会で勤務する傍ら、数多くの児童書の執筆・翻訳を手がける。一九六七年に矢野著作権事務所(のちの日本ユニ・エージェンシー)を創業、一九九一年、日本ユニ著作権センターを設立。戦前戦後のわが国の翻訳権、出版権の変遷の歴史を熟知する数少ない一人であり、翻訳著作権に関する著作も多く、斯界の第一人者として知られている。
一九九九年、『翻訳権の戦後史』で第二一回出版学会賞、二〇〇二年には、第二三回著作権功労賞を受賞。
著書に、『東は東、西は西――戦後翻訳出版の変遷』(早川書房、一九六八)、『翻訳出版の実務』(日本エディタースクール出版部、一九八九)、『翻訳権の戦後史』(みすず書房、一九九九)、、『新編戦後翻訳風雲録』(みすず書房、二〇〇七)、『図書館に通う――当世「公立無料貸本屋」事情』(みすず書房、二〇一三)、『小尾俊人の戦後――みすず書房出発の頃』(みすず書房、二〇一六)、『出版の境界に生きる』(太田出版、二〇一七)ほか多数。

「2017年 『昭和の翻訳出版事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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