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- / ISBN・EAN: 4988005282897
感想・レビュー・書評
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1960年録音の、おそらく最もよく聞かれ、いまだに絶賛の声が絶えないドイツ・グラモフォン盤。レニングラード・フィルの鍛えぬかれ研ぎ澄まされ、まるでカミソリの刃がついたナタみたいなアンサンブルの力と精度も勿論ですが、「情け容赦ない」という風情のムラヴィンスキーの厳しい造形も衝撃的でした。
ムラヴィンスキーは「音楽はすっぴんでも(すっぴんの方が)美しいはずだ(美しくあるべきだ)」と確信していたように私には思えます。「をんなが附属品をだんだん棄てるとどうしてこんなにきれいになるのか」と賛嘆した高村光太郎のように、彼は作曲者の譜面に後から付け加わってうず高く積もった余計な付属物を情け容赦なく、むしろ喜びをもって、棄てていったのではないかと思われます。それとも厳しい求道の先の解脱の歓喜?いずれにしても、彼の音楽や演奏者に対する厳しさは人格的なものとか感情的なものではなく、音楽の美しさに対する妥協のなさの表れであることは間違いないでしょう。
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もう大好き!
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ムラヴィンスキーのチャイコフスキー、やはりいいですね。録音状態がもう少し良ければと。
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弦はゴリゴリ金管はブリブリ狂気の木管が鳴りまくりやりまくりの壮絶演奏。男の子が憧れる類のかっこよさにおいては他の追随を許さないと思うのです。3楽章まで油断していた4番の4楽章で思わずびくっ!としたのは内緒・・・しまった今更驚いた・・・。しかし悲愴4楽章とマラ9の4楽章とでは、どっちが鬱になる確率が高いのかなあ。
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名盤と聴いて手に取ったのですが、やっぱりすごいかったです!
曲を魅せてきます。 -
最強コンビ、ムラヴィン+レニングラードのチャイコ。強烈な金管とそれに負けない弦は圧倒的。