映画ドラえもん のび太と雲の王国 [DVD]

出演 : 大山のぶ代 
  • ポニーキャニオン
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013475403

感想・レビュー・書評

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  • ・実はF先生のペシミズムにぐっとくる。
    ・「海底鬼岩城」「竜の騎士」などでもそうだが、別種族との対話の、それぞれの身勝手さ。子供のころは環境破壊ダメ=天上人正しいと思っていた……? ん? 思い込まされていた? あるいは、子供心にあいつらの論理ヤバイぞと薄々思いつつも、自然保護という分厚いフィルターで目隠しされ、または自分の手で目隠しをして、不穏さだけ残っていたが、大人になってみるとむしろその偽善の匂いこそが、幼時に隠されたまま腐って臭いを強めている。胸糞悪い。そう、ノア計画のことだ。
    ・むしろ天上人のプロパガンダの恐ろしさを、今回感じた。何しろ集ってきた宇宙人連中(「21エモン」っぽい!)のほとんどが、天上人以外の地上人を地球人と見做していない、らしいのだ。
    ・そりゃ小学生を連れてきて地上人代表の言い分を証言させる、とか、ありえん。絶滅動物を保護しましたという美談を用意しているあたりも、周到。タガロたちも言ってみれば軟禁で、タガロ祖父が信じ込まされているあたりがリアル。
    ・唯一例外がキー坊のいる植物星。移民も受け入れるというくらいだから、素地ができている(プロパガンダを逃れている)のだろう。よく考えれば原作漫画でも地球が刈り取られる寸前だったから、キー坊は二度にわたって地球を救ったわけだ。
    ・Fの仕掛けた、遅効性の教養、ということか。
    ・とうよりも、Fの背後に横たわるペシミズムの、どうしようもない顕れというべきか。そもそも人類は愚かだ、という皮肉。
    ・どうしても「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」や「機動戦士Vガンダム」でうるさいほど言われていた「地球をクリーンンにする」云々の胡散臭さを思い出してしまう。時期的に近いので、流行っていたのか。アムロに「エゴだよ、それは!」と言ってほしい。
    ・子供のころに何十回もビデオで見たから憶えているのに、どこでもドアをくぐったら自宅が大洪水で……というシーンは、今でもゾッとする。
    ・それに対してドラえもんの「雲もどしガス」で交渉……なんでもこれを「相互破壊確証による安全保障」とかいうらしい。

    ・てなことを書いたが、雲の上の王国描写は大好き。
    ・中盤のびドラがムカシダイダラアホウドリに乗って戻る場面も、好き。歌、最高に好き。
    ・パルパルは好き。グリオは嫌い。

  • 本当はDVD-BOX視聴

    久しぶりに見たら結構重たい環境問題を取り上げてたメッセージ性の強いお話だった。
    昔はドラえもんが身を呈して「雲戻しガス」のタンクを破壊するシーンに涙した記憶があるが、大人になって見ると「石頭ヤベェ!!」という衝撃の方が強まって泣けなかった。笑

    それにしても、互いに強力な武器がないと対等に話せないなんて、どっかの国の核兵器みたいな話だ。
    「使うつもりないものなんか、出すなよ!」
    まさにこれ。ドラえもんは反省してたけど、世の核兵器も使うつもりのない交渉用アイテムだったりするから笑えない。

    ノア計画で沈む町は子供の時に見た以上に怖かった。通常放送のキャラがゲスト出演する演出は素晴らしいと思う。

    相変わらずのび太君がドラ頼り過ぎて「オイ」と思うけど、壊れたドラちゃんを手を繋いで連れ歩くのは可愛い。
    悪い地上人のボスの声が次元大介なの笑う。そう言えば「オゾン層の破壊」って久しぶりに聞いたけどどうなってるんだろう、今。

    主題歌と雲の上に王国を作るという夢いっぱいの設定は素晴らしい。

  • 環境問題。

    のび太はドラえもんに頼りすぎている。

  • ちょっと懐かしくなって、というかふと思い出して、あれどんな話だったか気になってドラえもんの映画を何本か観てみた。

    雲の王国

    株式会社だの、天上人の連邦組織だの、少し難しめの内容かな。
    でも、この映画で株とは何かについて初めて知った記憶もある。
    子供向け映画って、別に全部理解してもらわなくてもいいのかもしれないですね。大きくなるにつれて少しずつわかっていけばいいのかも、なんて思いつつ。

    テーマは環境問題ごり押し。今なら陳腐(っていったらアレだけど)でも、20年近く前の映画でこのテーマを選んだことには意味があるかなぁと。
    ストーリーは割と破綻気味ですが、昔のドラえもんのエピソードを絡めたり、雲の王国自体はすごく夢のある設定だったりで、楽しくは観れました。

    人類はフロンガスの撤廃を決めたんだよパルパル。

  • 大長編の中で1番好きな作品。
    環境破壊の影響で雲の上の世界が地上の世界に代わって自然保護を行う中、地上文明リセットのためのノア計画阻止にのび太たちが立ち向かう。
    興味深い点は、自然が蝕まれるという声が雲の上の住人を通して客観的に述べられていることである。相手側の視点で考えることにより、ある問題について効果的に意識改革できると思った

  • 国を作る描写が久々に観たくって。

    こ、こんなに説教くさい展開だったっけ?!って思った。
    自分が大人になったからか、子供に見せても大丈夫って思うってこういうことかーってなんか納得しちゃった。
    でも時代のせいなのかしずかちゃんのシャワーシーンがくっきりでびっくりしました。
    あと自分が幼い頃に観た記憶があるから、結構前の作品だと思うんだけど画とか空気がこわい。
    劇画ちっくというか、静かというか、こわさを感じた。

    ドラえもんはひっさびさに観たけど、自分で国やら地球やらを作っていくっていう描写が好きでした。
    種まいたり、簡単に絵から城作ったり、楽しくって好き。
    でものび太のわがままさとドラえもん頼りにし過ぎなところはイライラした。
    甘えたなのび太と、甘やかすドラえもんには和むね…。

  • 子供の頃と今の自分。やっぱり大きくちがう!
    ドラえもんの映画から学べることはいっぱいあるけど
    この映画は特に「今」見るべき。
    なんでかっつーと、環境問題がテーマだから。
    このころから見ていたはずなのに、なんで気がつかなかったんだろう!?
    という感覚。
    ソーラー発電所の雲なんてほんと実現できないかな~って思う。

    天上人がノア計画を実行する気持ちもわかる。
    人間達は自分たちすら気付かぬうちに自然を壊していってしまった結果なんだなー。

    ドラえもんの「ぼくがタンクをこわす!」
    正義感、責任感に感動!

    そんなわけでこんな歳になって、今さらだけど
    堂々とおすすめ映画です。

  • えっち!!

    ドラえもんが壊れるという未曾有の大事故は
    当時の僕にはかなりハラハラ展開であり、
    おまけに家に帰ったら大洪水。

    この頃僕は津波がなにより怖かったので、
    のび太が、二階から「ママ!パパ!」と呼んだ時に
    一階から水が溢れてくる映像はトラウマでした。

    そして、ドラえもんがガスタンクに突撃して行くという展開に
    釘付けになったきおくがあります。

    壊れてるドラえもんのポケットをのび太が探ると
    「えっち!!」というドラえもんが可愛いですww

  • 【イイ質問だけど説明すると長くなるからやめておく】
    映画版にありがちな物語の導入に無理が無い。今回は変なパラレルワールドに突然行ってしまうという感じではなく、物語にスムーズに入っていける。

    今回も環境がテーマ。小学生低学年への勉強用に良いかもしれない。
    しっかりどっしりしたテーマに正面から取り組んだ作品で、子供から大人まで様々な想いを植えつける事ができる。子供映画じゃありません。
    でもドラえもんも武装(雲戻しガス撃つぞ撃つぞ詐欺)するからあんまよくないかもw
    どっかのテポドン詐欺みたいでなんか笑う。
    スネオが「使うつもりの無いものなんか出すなよ」と言っている。正論だ。
    抑止力としての兵器、核は持っていても良い事は無い。
    それならば持っていない方が良い。
    もし持たなければ維持できない均衡なんだとすれば、それは使わないという前提のものではないのだと考えなければいけない時なのかも知れない。

    サイドストーリーも今回は秀逸。
    ジャイアンに音痴と言い放つスネオが珍しい。
    しずかちゃんも「そこまで本当の事を言わなくても・・・」とか、のび太が「命にかかわるぞ」とか予想通りの突っ込みを入れる。
    スネオの大株主だから偉いんだという論理にジャイアンは「株主もカブトムシもあるかぁ〜」といつもどおりの展開。笑えるワンシーン。

    過去のコミックスの登場人物が登場し、助けてくれるシーンやラストのドラえもんの決死のダイブも見もの。
    ドラえもんの中でオススメに入る一作。

  • 何が善で何が悪かという前提は、なんのかんの子供の頃観た作品に影響されているなと実感する。

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