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- / ISBN・EAN: 4988102064532
感想・レビュー・書評
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ある雨の夜。酔っぱらって警察に補導されたオ・デス(チェ・ミンシク)。その日は大事な娘の誕生日で天使の羽のおもちゃをお土産に買っていた。
けれど、身元引き受け人の友人が公衆電話で話している最中、オ・デスは姿を消してしまう。
オ・デスは気が付くと、必要最低限の設備が整っている、見知らぬ部屋に閉じ込められていた。
理由も知らされず、足下にある小窓から定期的に餃子定食が配られ、ある音楽を合図に睡眠ガスを嗅がされる日々。
ある日、テレビで自分の妻が惨殺されたというニュースを見る。
しかも犯人はオ・デス。オ・デスは暴れ狂うが、部屋から出されることはなかった。時間だけが過ぎていく。
テレビを見て、餃子を食べ、催眠ガスで眠る。オ・デスは何度も自殺を試みるが、丁寧に処置されまた同じ部屋に戻される。
ある日餃子と一緒に運ばれた箸が一本多く入っていた。オ・デスは部屋の壁を箸で掘り始める。
あと少しで出られると思ったその時、催眠術を掛けられた。・・・気がつくとオ・デスは拉致された場所にいた。
拉致されてから15年もの歳月が経ってからのことだった。自分を15年も監禁したのは誰か、何の為に監禁したのか。まるで操られるようにオ・デスはその相手を探す。
そして15年ぶりに入った寿司屋でミド(カン・ヘジュ)という女性の寿司職人と出会い、親しくなる。
オ・デスはミドの協力を得て、監禁部屋を探し出すことに成功した。
オ・デスはそのビルの管理人を拷問してヒントを得、遂に謎の男・ウジンと対面する。
ウジンはオ・デスに「監禁の謎を解くことができたら自分が死ぬが、解けなかった場合はミドとオ・デスを殺す」と話を持ちかけた。
チェ・ミンシクの金づちアクション、ウジンがオ・デスに仕掛けた緻密な復讐ゲームのスリリングで残酷な展開、ウジンが何故オ・デスを監禁していたかの衝撃の展開、まさに因果応報なオチ、壮絶な復讐映画。チェ・ミンシクの渋い男っぷり、カン・ヘジュの子猫のようなキュートさが、印象的。
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理不尽ともいえる動機で監禁される主人公。でも被害者が復讐したいと思ったなら理由が些細だろうが関係ない。生きる希望は人それぞれだ。
アクションシーンが激しく、リアルっぽいのに流れるように美しい。怪我が生々しいので痛そうなのが苦手なひとは注意。後味は悪くグロテスクだけれど、それ故に心に残る映画。 -
2004年日本公開作品。他の方の感想にもありましたが、後味がすこぶる悪いです。暴力シーン・目を逸らしたくなるシーンありです。しかし、圧倒的な力技で最後まで観せられます。こんな目に遭うほど主人公は悪いのかと思わせます。いろんなタブーが満載です。主要な役を演じている女優さんが、とてもチャーミングです。食事前には、本当にあまり観ない方が、いいですね。こんなことを書いてはいけないかもしれませんが、主人公が今後どのように生きるのかに興味がありますね。
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内容(「Oricon」データベースより)
作:土屋ガロン、画:嶺岸信明によるコミックスを映画化。ごく平凡な男がある日誘拐され、気が付くと狭い監禁部屋にいた。その後15年間監禁されつづけ、ある日突然解放される。一体誰が何の目的で…。第57回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、チェ・ミンシク主演によるアクション・ムービー。
衝撃的過ぎて 晩ごはんを食べながら いろんな過激なシーンが脳内再生され 食事前に観るもんじゃないなと思った。
ラストは人によって解釈が異なるんだろうな...
口は災いの元だな。 -
理不尽にも15年間監禁された男。彼はたった5日間で誘拐犯を探さなくてはいけない。
暴力描写が多く、後味がすこぶる悪いものの、それ以上に映像の力というか、鬼気迫る演技に圧倒される。 -
復讐と贖罪の話。
誰も幸せにならない。
覗き見は止めた方が良い。 -
2021/1/20
まあまあ、ようできてる。 -
あー人を選ぶなぁ〜、、
全体的に陰鬱な雰囲気だけど覚悟していたほど暗くはない。ストーリー重視でアクションは弱め。「復讐は健康にいい」とか「岩だろうが砂粒だろうが水に沈む」とか象徴的な言葉が多いです。倫理は期待しない方がいいかな。
良いんだけど、全体的にストーリーが平坦に感じたいので星は一つ減らしました、、 -
原作未読。これは本当にすごい映画でした。☆5でもいいのですが、万人ウケする作品ではないので☆4にしただけです。
すべての設定が狂ってます。スタート地点が狂っているので、その上に積み重ねられる話は全て狂うのは当然です。ずっと気味悪く、気持ち悪く、不気味なストーリーが続くので、精神的体力が必要な作品です。
納得感を得たい人にはウケが悪いのかもしれませんが、個人的にはすべてを狂気が支配する世界としてまったく違和感ありませんでした。
「彼」の生き様・死に様は当然の帰結です。主人公のラストは観た人それぞれに考えられる「余白」があったので、それが作品のラストとして上手く機能していると思います。(じゃないと、単なるバイオレンス作品になってしまったかも)
加えて、画の撮り方がとても映画的なので、長回しなど含めて一つ一つのシーンが見所たっぷりなので、その辺りを鑑賞するのも面白いと思います。