砂 (1977年) (岩波少年文庫)

  • 1977年9月16日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時、夏休みの課題図書だったこの本を何10年ぶりかに読みたくなった。児童文学にしては暗く現実的な書である。

  • おととい読み始めてきのう読了。けっこう昔の作品。
    読み始めてすぐさま安部公房「砂の女」を思い出したのは、きっと不可抗力。掘っても掘っても、いくらどけても埋めにくる砂。線路も化石も教会も、すべてをうずめていくそれが、エインズリーたちのまとう息苦しさと重なって感じられた。地味に地道に過ぎていく日々を、地味に地道に追っていく描写は、その語りに入り込むまでに少しかかったけれど、後になるとそれほど気にならなかった。でもやっぱり訳のかたさはひっかかる…。
    アリスとの関係の解決の仕方は、個人的にはちょっと不満。

  • イギリスの不良?少年が女子学生に認めてもらいたいために起こす騒動についての物語。タイトル通り町を覆っている砂がキーポイントとなっている。
    物語全体が落ち着いたというか、暗いトーンで進んでいくのは、物語の背景となっているのが1950~60年代?のイギリスだからか?

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