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感想・レビュー・書評
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メグレはいつもと調子が違っている。
ロンドンからメグレの捜査方法を学びに来たパイク刑事がピッタリと着いてきてるのだ。
監視するかのようなパイクの前ではいつものように動けない。
そんな時に地中海のポルクロール島で殺人事件が起きたという知らせが来る。被害者のマルセルは、昔メグレに逮捕されたことがあり、事件の前夜にメグレとは友達だと自慢していたというのだ。
メグレはパイク刑事とともにポルクロール島に向かうことになり…。
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捜査の場所も、捜査方法も、気持ちとしてもいつもと色々違うメグレ警視。
メグレの捜査というのは、被害者の通っていたパブに自分も通ったり、関係者たちに直接話を聞いたり、事件現場に浸って自分で事件を再現したり、<猟犬のように、自分で探し回り、細かいことをほじくり、匂いをかぐ(P155)>というようなものなので、捜査方法の勉強と言われても困ってしまいます。
しかしお客さんがいる手前、妙に堅苦しくなってしまっていわゆる普通の取り調べなんかをしっちゃったり、むしろ普段の捜査とぜんぜん違うことをすることになります。
まあ最終的にはいつもの捜査で事件解決となるのですが。
メグレがパイク刑事に対してフェアであろうとして彼のいないところでは捜査を進めない姿勢とか、フランスとイギリスどっちにポイント入ったかなど気にしたり、なんかだ窮屈なんだけどメグレらしさもあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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