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- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
感想・レビュー・書評
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(1972.09.20読了)(1972.08.27購入)
副題「絵画の眼と想像力」
*本の表紙より*
美術史は常に現実の視点から書き改められねばならないだろう。現実の視点―それは言うまでもなく私の眼であり私の小さな顕微鏡であり、私たちは過去にさかのぼるのではなく、遠い時代の作品をその顕微鏡下で拡大し夢想し思索しなければならない。ボッシュからブレークに及ぶ12人のイメージの狩人たち。彼らは想像力の名において私たちと同一座標の上にある。本書で私は貧しくとも私の美術史を書いてみたいと考えた。(著者)
【目次】
ボッシュ ―幻想の世界に裁かれた人びと
レオナルド ―庶民の子に生まれた天才の苦悩
グリューネヴァルト ―醜悪さに潜む偉大な信仰告白
クラナハ ―女性像に永遠の主題を求めて
ティントレット ―ヴェネツィアの水に映る劇的な遠近法
アルチンボルド ―奇想天外な観相学にかけた一生
ブリューゲル ―神としての自然の悲劇性を啓示
セーヘルス ―風景に人間の崩壊と死の象徴を見る
フェルメール ―物質に光を、万物に生命を
マニャスコ ―現実に縛られぬ精神の自由を
ゴヤ ―混乱の時代を真の民衆画家として生きる
ブレーク ―栄光に満ちた聖なる幻に無限の価値を
あとがき
図版目録
参考文献
☆坂崎乙郎の本(既読)
「ヨーロッパ美術紀行」坂崎乙郎著、紀伊國屋新書、1965.04.30
「幻想の建築」坂崎乙郎著、鹿島出版会、1969.04.05
「反体制の芸術」坂崎乙郎著、中公新書、1969.10.25詳細をみるコメント0件をすべて表示
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