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感想・レビュー・書評
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奥付は昭和58年第57刷。本書も中学時代の塾講師に紹介されて読んだものだ。目が覚めたらベッドの中の自分が巨大な毒虫になっていたという有名な書き出しだ。だがしかし、グレゴールが変身してしまった虫の種類に興味がいってしまう。表現される身体の特徴からゴキブリではなさそうだ。腐肉を食べるシデムシかな? グレゴールの客観的な観察力にも関わらず、コミュニケーション手段を失ってから妹や父母の心が離れていく様が切ない。本の厚さ5mmに詰め込まれた絶望だ。
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前から話は大雑把に知っていたけれど、きちんと読んだのは初めて。
昔の本なのか、カフカ特有なのか、言い回しや表現がまわりくどかったり、一文が妙に長かったりで読みづらい。
が!!うっすい本なので、読めた。
今まで家族のためにと働きづくしで、家族のためにと生きてきたグレゴールが、朝起きたら褐色の毒虫に変身していて、家族から必要とされなくなっていく様を客観的にグレゴールが語っているような作品。
かたやグレゴールに依存していた家族はグレゴールがいなくなって、生き生きとしだす物語の終わり方にモヤモヤ。
必要性と依存性の難しさ。
何よりグレゴールのことを考えると、辛いし切ない。 -
読了。
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ただひたすらにつらい
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感ずるものがあまりない作品だった。
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朝、目が覚めると、巨大な虫になっていた。
不思議な、不条理の世界。