アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]

監督 : フランシス・ローレンス 
出演 : ウィル・スミス  アリーシー・ブラガ  ダッシュ・ミホック 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
2.97
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  • (109)
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  • (123)
  • (31)
本棚登録 : 994
感想 : 184
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135707840

感想・レビュー・書評

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  • 感染すると人でさえも猛獣になっちゃう伝染病…
    そんなウイルスができる日が
    いつか来てしまうのでしょうか><

    治療法がなければ死を待つか
    これ以上の感染を防ぐために逃げるしかない
    今まで難病に対してワクチンを作ってきた名医師の偉業を
    改めて感じさせられました。

    人って弱い。
    弱いけど強い。

    Will Smithの演技とすばらしい演出で
    私が彼のような、もしくはその現場をリアルで見ているような
    とにかく感情移入させられてしまいます!
    テーマが重いからすっごいつらいです(笑)

    アクションシーンはニガテだけど、
    興味深いテーマと上記の演出で私も観ていられました!
    ですが、私みたいにうっかり夜中に一人で見ると
    本気で寝れないです…;

  • ウイルスで人類のほとんどが死に絶えた世界で、ワクチンの開発を目指しながらサバイバルを続ける主人公を、ウィル・スミスが演じるSF大作。

    人がいないニューヨークの街並みが自然に覆われ、動物が群れをなしているのを見るだけでも、わくわくして楽しいです。なぜ人がいない街で、電気や水道が通じているのかなど、突っ込み所はいろいろある世界ですが、映像としての面白さは十分。闇の住人たちとの戦いも迫力があり、見応えがあります。

    ストーリーも、冒頭で現在の世界の原因を暗示し、ストーリーが進むにつれ、細かな状況が徐々にわかってくるようになっており、見せ方として王道。主人公が「退化している」と判断していた闇の住人たちが、実際には「進化」しており、主人公に迫ってくるのも面白いです。一方で、主人公が"LEGEND"になる肝心のラストシーンは、果たしてあの行動が必要だったのか、疑問に感じます。

    元々、遺伝子操作によって作られた特効薬が、人類を破滅に追いやったウイルスに変異するなど、ストーリーには、人が生命に介入することへの倫理的な問いかけがあるようでいて、劇中ではほぼそういったメッセージ性は見られません。細かな設定や、一部ストーリーには不満がありますが、映像面や世界観は面白い映画だと思います。

  • (全力でネタばれしています)


    別エンディングが存在するらしいですね。
    見ていて、藤子F不二雄の『流血鬼』を思い出した。ネットで調べてみたところ、『流血鬼』はこの作品のオマージュだということで。
    ちなみに『流血鬼』は昔チラッとだけ通った習い事の教室にあったのを偶然見かけたので読んだだけ。

    見ながら『流血鬼』のタイプの結末にはならないでくれ、とそればかり願っていた。どんな形であれ、『流血鬼』の結末にはならなくてよかった。あの結末はないだろう、と今でも思っている。
    別エンディングも『流血鬼』じゃなくてよかった。というか、普通にハリウッド。ハリウッドにしては結末以外の部分がよかったので評価を一引きあげます。

    以下、『流血鬼』を交えた感想。
    別々に存在する集団がわかりあうのはとても難しいことで、例えば白人と黒人がわかりあうには、平等になるにはどうしたらいいのか。作中で主人公が娘に付けた名前の由来として挙げた男性歌手は黒人運動をしていたらしいですが(うろ覚えなので表現を間違っているかもしれない)『別々の人種がわかりあうにはどうしたらいいか』ということを主人公も考えていて、そしてその運動に誠心誠意を傾けていたその男性歌手を好きだった、という描写が出てきます。そこに目を向ければ、『流血鬼』のように、皮膚の色を白から黒にしたから当然、「白人万歳!」やめて「黒人万歳!」という思考回路になるんですよっていう結末というかメッセージなんてありえないし、胸糞悪い(好きな人ごめん)。安易すぎる。ドラ○もんもそうですが、なんだってあのストーリーは敵と味方を完全に分けて敵=完全な悪という図式で展開するくせに、仲間には恐ろしく甘っちょろいんでしょうか。くれよん○ちゃんの方が好きです。

    テレビで放映されたバージョンでは、結局両者は敵対したままで、勝ち残ったのは昼日中でも生きられる人間。主人公が最後の決断をする直前、神の声が聞こえてきたのがいかにも西洋らしくて癒されました。愛犬を失ったところとか、ものすごく泣いてしまって、以後涙なしでは見られなくなった。でも、愛犬の首を主人公が自ら折った』カ所は偶然にも別のことをしていたので見ておらず、それを見ていたらまた印象が変わったのかなあとも思う。だって最初私は、愛犬はその場に残して感染犬として生かしていくのかなあ、と思ったから。

    冒頭、ライオン親子から食べ物を奪えなかった主人公。自分だって肉を食べたいだろうに、彼にはどうやら他のグループの幸せを奪えない心が存在するらしい。

    主人公が犬やらマネキンやら相手にかなり『痛い』会話をしている部分、脳内で想像して作り上げた人間としかコミュニケーションできない次世代の人間という印象がありました。これが何十年も前に作られた話だというのだからすごい。そして、家に住みついた猫と幽霊が友達な青年が主人公の話「しあわせは子猫の形(著者:乙一)」が脳裏に浮かびあがる。乙一作品の中で一番好きな話です。

    いるのかいないのかもわからない生存者へ無線で「あなたは一人じゃない」と主人公たびたびが訴えかけているのは、主人公自身が自分が一人だと思っているからなのでしょう。だから、自暴自棄になって感染者の群れに突っ込んでいって死にかけたとき、助けてくれた女性が息子を伴っていたのを見て動揺しただろうし、また女性が神に告げられて知っている「人間のコロニー」の存在も否定する。神なんていない。そういう考えもあるかもしれませんが(一神教圏でこの主張とはなんだか考えてしまう)、もしかしたらコロニーの存在への恐怖みたいなものもあったのかも、と思う。ベーコンを食べられたのも、やっぱり嫌だったのかなあ。主人公がセリフを覚えるほど何度も見たアニメのなかにも「一人」というフレーズが出てきた。あそこは記憶力がよかったら丸暗記したかった。

    ちなみに、小野不由美の『屍鬼』もこんな感じのストーリーですね。文庫バージョンでは、結局両者ともわかりあうことなく、そして互いをせん滅しあうこともなく、ただ夜を生きるものは夜の世界へ、ヒルを生きるものは昼の世界へ戻って行くという結末。私はこれは結構納得できる落とし方だと思っています。さて、マンガ版ではどうなることやら。


    以下、別エンディングの内容をネットで調べた上での感想。
    主人公が「ダークシーカーには知性がない」と言っていたのに、みていると知性が合ないというには賢すぎるし、集団の中にはリーダーが存在するし、そこだけものすごく違和感があって最後は流していた涙が消えてあぜんとするほどだったのですが、別エンディングの内容を調べて納得しました。主人公が感染者をただの「モルモット」としかとらえていなかった、というのが問題で、だから彼の感染者のレポートと、現実の感染者の間にズレがあった。彼がもし感染者も一個の生き物だと気づいていれば、ワクチンを作るための研究はしていなかったでしょう。知らず知らずのうちに見ている私が主人公目線になっていた、ということにも気付かされました。ところで、『私は神話』というタイトルには『少年よ神話になれ』というフレーズがかぶさります。本エンディングを感染者視点で見ると、「歴史ってこんな風にして歪むんだ」「歴史は強者が作るんだ」ということがひしひしと伝わるというか。とんだ伝説もあったものだ、という。


    総括して、ともかくこの作品は個人的な『好き』の傾向にベストマッチです。ベストマッチすげて何やら長々と書いてしまいました。後私が映画を見るときはいつも脳内で紙媒体の作品を索引しているということがよくわかる結果でもあるという。私のホームグランドが紙媒体だということがよくわかります。私のことなんかどうでもいいですね。

    ストーリーとしては普通の英雄ものです。
    別エンディングバージョンだったら高得点だったろうなあ。
    主人公は完全な免疫能力を持っていて、どう頑張っても感染者にはなれない。だから、感染者と完全に分かりあうことはできない。相互理解の難しさを感じることのできる話になっていたと思うのだけど。この作品をいいな、と思った割には感想もまとまらずダラダラしているのは、本エンディングでは途中で主題がどこかに消えて行ってしまったからだと思いたい。



    突っ込みどころ。
    人類が滅亡して長いのにインフラがしっかり完備されていた点。主人公が軍人で研究者だし、何らかの手を打っているのだろう、と思うことにします。
    生存者が一千万人、という部分には特別引っかかりませんでした。むしろ、主人公だけパーフェクトな免疫保持者ということのほうが物理的に不自然に近く、一千万人は完全な免疫保持者だが彼らは生き残るすべを持たず感染者に捕食されたという流れを支持します。

  • 公開直後に観た覚えがある。NYの街をどうやって撮ったのか?とか、電力はどうしてるのか?とか疑問もありながら面白かった。1時間半というコンパクトさも良し。


  • ウィルスミスらしい、、、
    家族愛、人間愛、人類の愚かさと英知。。。
    希望。

    最後は、○○○っとするお話。

  • ガンの特効薬のはずが失敗して、次々とウィルス感染して、ニューヨークに一人となる。荒廃としたニューヨークをリアルに延々と映すという前半は少しかったいるけどなかなかいい。デッドマン・ウォーキングの世界だ。ところが、最後の一人の孤独は分かるが、敵の挑発に乗って最愛の犬を亡くす結果になる。さらに実は生存者はいて、「君は一人ではない」という呼びかけに現れたのに「他に生存者はいない」とキレまくりがっかり。さらにそのことでヤケになって敵に向かっていったり、ほぼ登場人物は一人しかいないのだから、その人に感情移入できず自滅に向かうとつらい。展開はどんどん悪い方向に向かってしまう。
    電気がなぜつくのか。サバイバルを詳しく描く街中ロビンソン・クルーソーのようにできなかったのか。戦闘機の上でゴルフしてる場合ではないだろう。敵はどうやって家をさがしあてたのか。地下の入口は厳重なのにどうやって突破できたのか。省略してるシーンにおいしいところがあるような気がする。
    アクションシーンは「デッドマン・ウォーキング」のとろいゾンビと違って容赦ないのがよかった。それだけに主人公サイドも体調バッチリで対峙できるといいラストになったと思うのだが。

  •  静かな世界で一人になりたいと思う時もありますが、こんな孤独には耐えられません。独りは辛すぎます。だからこそ、心の支えとも言える従順な犬のサリーが愛くるしいんですよ。その分、余計に切なくなります。
     感染者は果たして「病気」なのか、それとも「進化」なのかと悩まされました。数を比較すれば健常者が圧倒的に少ないのですが、感染者が文化的な生活を送っているわけではないんですよね。
     登場人物が少ないからこそ、感情表現が繊細に描かれていました。

  • たった一人描写を楽しそうに描いている事で、ラジオに呼びかける"You're not alone"が自分に言い聞かせているようでむしろ切ない。唯一人の生存者だったことがレジェンドなのではない、という意味が分かるラストは良かった。感染者のあの人だけ特別ぽかった理由が分からなかったのがちと残念(原作にはあるのかな?)
    【追記】
    セル版には別バージョンのラストがあり、その内容を確認。こちらは消化不良の伏線も回収しているし、深みも出ており、個人的にはそちらのラストの方が好き。

  • 前半の雰囲気とかスピード感が良かった。
    サム、、、
    後半は駆け足な印象で、もっと時間かけて描く必要があったと思う。

  • まず素直な感想として。
    犬との生活が永遠に続けばよかった。それだけに彼が主人を守って傷つき感染したのを絞める場面は、胸が張り裂けそうに思った。
    思い返してみれば半分はウィル・スミスと犬の遣り取り(ひとり芝居とは言うまい)なのだから。
    また昼間なのに影に入り込んでしまった犬を助けにいきダーク・シーカーから返り討ちに遭う場面の、ウィル・スミスの脅え方は演技すごい。

    そして鑑賞後、別エンディングについて知り。
    映画のカタルシスとしては公開版(俺が伝説!)がいいのだろう。
    しかし別エンディング……マシスン「地球最後の男」原作に寄せた解釈では。
    ゾンビや吸血鬼に見えるダーク・シーカーは、実はただの感染者。知能もあれば感情もある。
    彼らから見れば主人公こそ伝説の悪鬼だったのだ。それを知り主人公はどうするのか。
    こちらのほうが文学的、というより、価値の顛倒を孕む点で衝撃は強い。

    原作→(オメガマン→)(ロメロ→)今作

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