バンク・ジョブ デラックス版 [DVD]

監督 : ロジャー・ドナルドソン 
出演 : ジェイソン・ステイサム  サフロン・バロウズ  リチャード・リンターン  デヴィッド・スーシェ 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.37
  • (30)
  • (97)
  • (150)
  • (27)
  • (7)
本棚登録 : 542
感想 : 99
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102623234

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冒頭にこれは事実に基ずくと出る。そして1971年と出る。で、バックにはTREXの「Get It On」がずっと流れているのだ。そして黒人の男が、仲間とベッドで戯れているある女性を写真で撮っている。これがそもそもの事件の発端なのが途中で分かってくる。

    中古車販売を営む男が昔なじみの女に、銀行の警備がゆるくなる日があるから、強盗をしようともちかけられる。女は別な男からある番号の中身を抜いてくるよう言われている。男は仲間を集め、銀行の隣から地下を掘り始める。しかもそれはベイカー・ストリート。え? 赤毛連盟かい? とつっこみたくなるが、しかし事実に基づくとあるしなあ。

    強盗主格のジェイソン・ステイサム、持ちかける女サフロン・バロウズこの2人がいい。サフロンはちょっとシャーロット・ランプリングに似ている。「ポルノの帝王」役がデヴィッド・スーシェ。その他俳優たちもよかった。ミック・ジャガーが貸金庫の男役らしい。気づかなかった。


    最初のTレックスから始まり、1970年前あたりの音楽が随時流れるのに耳をそばだててしまう。酒場では「ミッドナイト・アワー」そして最後の方のパブではみんなで「悲しき天使」を合唱している。そして最後は、あれ、このイントロ何だったかなー?最後のクレジットではMoney (That's What I Want)で演奏者は The Storys。The Storys?知らないなあと検索してみると2003年結成のイギリス・ウェールズのバンドとある。でも曲は古そう。・・バレット・ストロング(アメリカ)が作った1959年の曲らしい。ビートルズもカバーしている。それで聞いたことがあったのかなあ。

    Money (That's What I Want) The Storys
    https://www.youtube.com/watch?v=ux_ibwUM5B8

    バレット・ストロングのマネー
    https://www.youtube.com/watch?v=yeVx1C73o8k

    ビートルズのマネー
    https://www.youtube.com/watch?v=CeWjEYhk7Xo

    イントロがラブサイケデリコの Lady Madonna ~憂鬱なるスパイダー(2000)に似ている。この既聴感かもしれない。
    https://www.youtube.com/watch?v=q0qzot4J2k4

    2008イギリス
    2022.9.28GYAO無料

  •  2008年、イギリス映画。ロジャー・ドナルドソン監督、ジェイソン・ステイサム主演。
     1971年のロンドンで起こった実際の銀行強盗事件をモデルとする映画。しかし、映画で描かれた情報機関の暗躍や、政府高官・警察官のスキャンダルがどこまでこの事件と結びついているかはよくわからない(映画製作スタッフは実際の犯人グループのメンバーと接触したとあるが、Wikiの英語版にはurban mythの類だ、と書いてある)。
     むしろ見どころは、1970年代のロンドンの雰囲気というか、空気感の方ではないか。トリニダード出身のマイケルXが黒人解放運動を主張し、ピースマークを付けた若者たちが出口のない社会に不満を募らせる。一方、相も変わらぬ階級エリートが自分たちの立場を守るために暗躍する――。最後にマウントパッテンまで登場するあたりはちょっとびっくりしたけれど、作品そのものは十分に楽しめた。『パララックス・ビュー』をはじめとする、1970年代以降の陰謀映画の流れに連なる一作ではないか。

  • ジェイソン・ステイサムだあ、と思い何気なくGYAOで視聴。思わぬ掘り出し物でした。ウォーキートーキー強盗の実話映画とは。ロンドンの事件だから当たり前だがステイサム以外はコテコテのイギリス人俳優ばかり。とっても新鮮でした。実話のもつ迫力があり最後まで楽しめました。銀行の貸金庫のバンカーはミック・ジャガーではないですかあ。

  • まずOPがT-REXのget it onでEDがThe Storysの時点で満足。音楽がすごく良かった!
    70年代な衣装や背景や車や映像の質感も細かいところまで丁寧に作り込まれている点にもテンションが上がる。

    よくあるクライムアクションかと思いきや、中盤以降が真骨頂だった。ここぞというところのステイサムのアクションがかなり痛快。

    イギリスは階級社会で格差もエグいから(日本も富裕層のことしか考えていない自民党政権だからじきにそうなるだろうけど)こういう一発逆転ものって喜ばれるんだろうなあ。
    で、実話っていうのにめちゃくちゃビックリ。

  • 貸金庫の中身は秘密が一杯。実話をベースにした作品。

    『バンク・ジョブ』(原題:The Bank Job)は、2008年公開のイギリス映画の強盗スリラー映画。ロジャー・ドナルドソン監督、ディック・クレメントとイアン・ラ・フレネの脚本、主演はジェイソン・ステイサム。
    1971年にロンドンのベイカー街で実際に起こった銀行強盗事件「ベイカーストリート強盗事件」(「ウォーキートーキー強盗」ともいう)をモデルにしている。
    ベイカーストリート強盗事件とは、1971年9月11日の夜、ロンドンのベイカー街とメリルボーンロードの交差点にあるロイズ銀行の支店に一味がトンネルを掘って侵入し、金庫室の貸金庫を強奪した。強盗団は銀行の2軒隣にあるル・サックという革製品店を借り、店と銀行の間にあったチキン・インというレストランの下を通って約40フィート(12メートル)のトンネルを掘った。 トンネル掘削は週末に作業をしながら3週間かかった。
    アマチュア無線家であるロバート・ローランズは、強盗団と屋上の見張り役との無線通信を耳にした。彼は警察に通報し、その会話を録音し、その後公開された。映画には、見張り役の「金はお前の神かもしれないが、俺の神じゃない、俺は降りる」という発言など、ローランズが録音した会話と同じセリフが含まれている。
    本作のプロデューサーは、本作の情報源が存在すると述べ、報道でそれがジョージ・マッキンドー(本作のエグゼクティブ・プロデューサー)であると特定された。マッキンドーは、事件の一味の2人と話をしたと主張し、彼らは撮影現場にも訪れたと述べた。映画のプロットは、マーガレット王女の性的な写真が保管されている貸金庫をめぐり、MI5が国家安全保障を理由に報道しないよう求めるD通告を発行するという架空の設定を含んでいる。マイケルXとの関係の可能性は、強盗に巻き込まれたと主張する2人の男性と話したというマッキンドーの資料に基づいている。マイケルXの登場人物紹介で、奴隷の首輪につながれた家主を導くシーンは、史実に基づいている。 マイケルXの貸金庫の中にジョン・レノンの写真がちらっと映るのは、映画で描かれたマイケルXの「ブラックハウス」本部をレノンが支援し、レノンが彼の保釈金を出したことにちなむものである。
    デイリー・ミラー紙は、犯人だと主張する有罪判決を受けた強盗にインタビューし、彼は現場に児童ポルノも含む良からぬ写真があったが警察のために意図的に残したことを示唆した。映画製作者は、マルティーヌというキャラクターを作り上げたことを認め、デヴィッド・デンビーはザ・ニューヨーカー誌に「この映画のストーリーがどれだけ真実であるかを言うことは不可能である」と書いた。

    ストーリー:
    テリーはかつて裏社会に身を置いていたが、妻子のために足を洗い、現在は中古車店を経営していた。経営は順調とは言えずギャングの高利貸しに嫌がらせを受けていた。そこに旧知のモデル、マルティーヌが、警報装置の交換を行う銀行の地下貸金庫を襲おうという話を持って来た。貸金庫にあるのは隠し資産などの人に知られてはならない物ばかりなので、被害届も出しにくいという。テリーは友人ら5人を誘い計画を練る。
    1971年9月のある日曜日、ロンドンのベイカー・ストリート185番地のロイズ銀行に強盗団が押し入る。テリーたちは銀行の2つ隣の店を買い取り、そこから銀行の地下金庫まで15メートルほどのトンネルを掘ったのだった。途中、17世紀のペスト禍で死んだ人々の地下墳墓を掘り当て、これが銀行の真下まで続いていたことで作業は飛躍的に進む。穴掘り作業中、近くの建物に見張りを立たせ、無線(ウォーキートーキー)を使って連絡しているのをアマチュア無線家に傍受される。しかし、警察はアマチュア無線家の通報を当初は相手にせず、また取り上げてからも具体的にどこの銀行が襲われるか分からず、総当りに当たることにする。貸金庫に入って大はしゃぎで金品を物色するテリーたち。そのときパトカーがロイズ銀行にやってくる。金庫の前まで警官が来るが、タイマー錠で開けられなくなっている扉が破壊された様子もないので、中を確認することもなく去る。しかし、いつまた戻ってくるとも限らないと、強盗団は慌ててブツを持って逃げることにする。銀行の裏手から走り出た車両を、周辺で見張っていた政府のエージェントたちが強引に停車させるが、乗っていたのはアルバイトで雇われた中年の男だった。逃亡車両はマルティーヌの知らぬ間に別に用意してあったのだ。その車両でガレージに逃げ込みブツを確認したテリーたちは驚愕する。出てきた物は各国の通貨や宝石だけではなく、大臣をはじめとする有名人たちのスキャンダラスな写真だった。中でもスキャンダラスなのはマーガレット王女のセックス写真であった。テリーがマルティーヌを問いつめると、彼女は情報機関MI5の工作員ティムから特定の貸金庫にしまわれているブツの強奪を頼まれたことを告白する。実は3週間前にマルティーヌはモロッコからの麻薬密輸で逮捕されていたが、銀行強盗を実行すれば無罪にするとティムが持ちかけてきたのだった。写真は自称公民権運動家のテロリスト、「英国のマルコムX」ことマイケルX(Michael X)が撮ったスキャンダル写真で、このネタで政府をゆすりこれまで逮捕を免れていたのだった。業を煮やした政府は、非合法手段による奪取をもくろみ、ティムが立案した強盗作戦を実行させたのだった。
    銀行から数百万ポンドの現金と宝石類が強奪された事件は連日大々的に報道される。無線傍受の録音がラジオで流され、テリーの子供たちも「パパがラジオに出ている」と騒ぐ。テリーの妻は再び犯罪に手を染めたテリーを責める。ポルノ業者ヴォーゲルはウェストエンドの警官たちへの賄賂が記録してある裏台帳が盗まれたことに気付き、これを知った汚職警官たちも慌て始める。売春宿から、特殊性癖にふける姿を隠し撮りしたスキャンダル写真が盗まれたことを知った政府高官たちも回収しようと焦る。実行犯たちは政府のエージェントや筋金入りのプロの刺客に狙われるようになる。先に海外に逃亡したガイとバンパスは何者かによって殺害される。徐々に犯人たちは追いつめられ、強奪した「秘密」を巡る命を懸けた駆け引きが繰り広げられる。そして、新聞は報道を全く止める。政府が歴史上数回しか発したことのない「D通告・国防機密報道禁止令」(D-Notice)を出したのだ。
    ティムはマーガレット王女のスキャンダル写真を引き渡せと迫り、テリーの仲間を誘拐・拷問してテリーにたどり着いたヴォーゲルも、裏台帳とスキャンダル写真の引渡を要求してくる。ヴォーゲルは裏社会を通じてマイケルXとも接触があり、スキャンダル写真を取り返そうとしていたのである。ティムに従えば仲間を見捨てることになり、ヴォーゲルに従えばティムら政府から狙われることになるとテリーは苦悩する。
    結局テリーは、パディントン駅で王室の責任者・マウントバッテン卿に王女の写真を渡し、パスポートと不逮捕の保証を受ける。パディントン駅へ人質交換にやってきたヴォーゲルらはMI5の存在に気付いて逃亡を図りテリーたちを襲う。そこへ、強盗事件捜査担当のロイ・ギブン巡査部長が駆けつけ、汚職警官とテリーたちの両方を逮捕する。ロイがヴォーゲルの裏帳簿に載っていないのを確認したテリーは、裏帳簿の引渡場所としてパディントン駅を指定していたのだった。パトカーに乗せられたテリーたちは、マウントバッテン卿の計らいで釈放される。
    ヴォーゲルに殺された仲間の追悼パーティーでマルティーヌはテリーの妻に近づく。テリーに好意を持っており一緒に逃げたかったが、テリーにその気はなかったと聞き妻はテリーを許す。
    スキャンダル写真を入手した英国政府は、トリニダード・トバゴの隠れ家にいたマイケルXを急襲、これを逮捕し隠れ家を焼却する。マイケルXは先に、MI5がマイケルの部下の恋人として潜り込ませていた女性エージェント、ゲイルを粛清したことで絞首刑となる。
    警察は大粛正され、ヴォーゲルも服役。政府高官も多くが辞職に追い込まれた。ロイズ銀行の貸金庫に預けていた被害者の多くが被害内容の申告を拒否した。(ウィキペディア)

  • 1971年に実際にイギリスであった銀行強盗事件の真相を描こうとしている実話に絡んだ物語。
    王室や政府高官の性的スキャンダルとか、地下トンネルを掘って銀行強盗をする面々とか、けっこう映画としてはデフォっぽいので、実話をもとにしていると思わないと特に真新しさは感じない。

    ジェイソン・ステイサムが無双していないところが実話っぽいと言えば実話っぽいかも…。
    そういえばジェイソンってイギリスの方でしたね。

  • おもしろかった!
    ジェイソン・ステイサムがとっても良かった。
    ハゲてるのに、いい男だったなぁ。
    ちょっとファンになったかも。

    素人集団が、幼馴染の美女から銀行強盗の話を持ち込まれて決行したら、とんでもない展開が待ち受けていた・・・という話なんだけど、実話とは驚き。
    今も信じられない。こんなことが実際にあったの?と。

    銀行強盗中は素人集団だけにいろいろとおトボケがあって笑えるんだけど、でもお金を手にした後、どんどん雲行きが怪しくなって、息ができないくらいハラハラドキドキした。

    ポワロさん役でおなじみのデヴィッド・スーシェが出ていたことにエンド・クレジットで気づいた。見ている間は全く気づいてなかった!(いつも吹き替えで聞いていたから、声も全然違うしで)
    彼の役はとても印象的だった。いかにも裏社会を生きてきた中ボスという感じで。(超大物、というほどではない匙かげんが絶妙)

    あと、地元警察の以下の会話にはちょっと笑ってしまった。
    「あいつ何者です?」
    「MI-5かMI-6だ。彼らの違いが分からん。同じ学校出身で同じ店で背広を作る」

    ははは。私もMI-5とMI-6の違いが分かんないな。
    MI-5がMI-6になったのかとか適当なことを思ってたけど、どうも違うようで、今、Wikiを見たら、国内治安が5で、国外が6らしいですね。

  • TVにて

  • あら、掘り出し物。面白かった。
    序盤というか物語の中心となる銀行強盗まではなんだかグダグダですが、後半は絡まり合った攻防の展開が面白かったです。
    映像的にはあまり感じられなかったのですが、結構古い実話が元になっているそうです。(携帯類が一切出てこず、無線でやり取りしてました)
    エンディングの一件落着のシーンで、ジェイソン・ステイサムが妻に向けて、ふっ、と安堵の笑みを浮かべる表情の切り替わりがとても良かったです。追い込まれて、アクションをこなす役の印象が強いですが、その中で魅せる柔らかい表情がこの人の魅力なんだと思いました。

  • 実話をもとにした銀行強奪事件の映画。
    スリル満点な内容、先の読めない展開で楽しめた。
    ただ、感情移入できるキャラクターがいなかったので印象深いシーンはなかった。

全99件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×