インセプション [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 

出演 : レオナルド・ディカプリオ  渡辺謙  ジョセフ・ゴードン=レヴィット  マリオン・コティヤール  エレン・ペイジ  トム・ハーディ  キリアン・マーフィー  トム・ベレンジャー 

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感想・レビュー・書評

[renmeiさんの感想 · 2011年11月23日]

あまり期待してなかったけど、おもったよりおもしろかった！
渡辺謙さんが大企業の社長で
ライバル会社を倒産させるために
死にかけたライバル会社の社長の息子に跡をつがせないように
息子の頭にそういう考えを埋め込むことを
ディカブリオに依頼するという話

ディカブリオは人の夢の中に入ってアイディアを盗んだりするのが仕事
でもそれとは逆の、別の考えを潜在意識に埋め込む「インセプション」もやったことがある

いろんな専門分野の仲間を集めてチームを作って開始
まあ、ありえないんだけど、あまり深く考えずに物語に入っていくことが楽しめる秘訣かと（笑）

なにしろ夢の中に入り込んでどんどん深い層に下りていくから
わかりにくいったら
最後はすべて夢でした、っていう夢オチになるんじゃないかと覚悟してました
（まあ夢の話だから仕方ないんですけどね）

飛行機の中でみんな夢を見ている中での出来事
それを忘れるくらいストーリーと映像に引き込まれて
最後に飛行機の中で目覚めたとき、私もハッと目覚める感じで
あ～、そうそう、これ夢だったわ、みたいな（笑）

夢の中の映像はなんでもありっぽいので特殊効果がすごい
それに無重力の中で動く動きがどうやって撮ってるの？？って感じですごい
ワイヤーアクションを見慣れている自分としては、この撮影方法すごく気になります
この点ハリウッドの技術はすごいですよね～

肝心のストーリーですが
意外に謙さんの出番が多くて重要でびっくりしました
すごいですね～　もはやふつーにハリウッド俳優
貫禄もあるし演技もうまいですもんね
でも社長自ら夢の中についてきちゃうのは危険すぎる～（笑）
だからほんとに虚夢の中に入り込んじゃって危ない目に（そこが実は冒頭のシーン）
それにそんなややこしいこと頼むより、ふつーに仕事がんばってライバル会社を蹴落とせばいいのに、、、って思います（爆）
（それを言ったら映画になりませんけど）

あと、夢の世界を構築するために抜擢された女の子が、
もちろん見ている人にわかりやすく説明するっていう点で必要なんだけど
なんかいかにもとってつけた感じの説明台詞が気になったかな
まあいないと私たち見てても意味がわからないんだけどね

目的は社長の息子に、父親の会社を継がせないようにすること
親子関係がうまくいってない二人に
実は父は息子に期待していて、自分の真似じゃなくて自分なりの好きなことで成功してほしい、ということを書いてある遺言書を渡すこと
（実際は死の間際に「おまえは期待はずれだった」と言い残して死んでるひどい父親なんだけど＾＾；）

夢の中に入り込むと、そういうVIPはアイディアや意識をのっとられないような訓練を受けているらしくて、それを防御しようとする力が働くそうです
それが夢の中では敵の形になって現れるからドンバチが始まるわけです
んでそれから逃れるためにどんどん深層に下りていって、、、
夢の中ではこうなんだ、って言われたら、ああそうですか、って納得するしかないんですけど（笑）

しかもややこしいことに、ディカブリオは前に奥さんにインセプションしていて、その思い込みから逃れられずに奥さんが自殺しちゃったという暗い過去があるから、その投影が仕事中にも現れてきて邪魔しちゃうんです
つまりプロとしてはどーかという感じです＾＾；

奥さんは気が狂ってしまって、夫に殺されると遺書を書いて自殺しちゃって、ディカブリオは殺人犯として逃亡中なのでアメリカの実家に帰れない
でも実家にいる２人の子供には会いたい
そこへ謙さんが、なんかすごい実力者なもんだから電話１本でアメリカに帰れるようにしてやるっていう報酬を持ち出したんですネ
どんだけすごい力もってるんだ、謙さん
だったらライバル会社の息子も黙って殺しちゃえばいいじゃん（笑）

おもしろいのは、これが夢なのか現実なのかわからなくなってしまった時用に持っているトーテム
ディカブリオが持っているのはコマなんだけど、夢の中ではずっと回り続ける、現実では倒れてしまう
混乱してしまったときはこれを回して確認するわけです
このコマは元は奥さんのトーテムで、奥さんは夢の中にいたいがために、このコマを手放してしまった。。。
ちょと切なかったです

しかしお仕事に支障をきたすディカブリオのセンチメンタルさはちょっとダメダメですよね
みんながそれで危険な目にあっちゃうし＾＾；

そんな感じで、失敗するのかどうなるのか、ハラハラドキドキ
夢の中で虚夢に落ち込んで戻って来れなくなった謙さんを助けに行って
（それが冒頭シーン）
飛行機の中でハッと目を覚ますみんな

ライバル会社の息子はさっぱりした表情をしていて
（でもそれからどうなったかは描かれていない）
謙さんは電話をかけ
ディカブリオはアメリカに無事入国できて
子供たちが待つ実家に帰る
感動の再会を果たして、ディカブリオはコマを回す
コマは回り続け、、、倒れるの～回り続けるの～どっち～？？
ってところで終わります　えええっ

コマが回り続けていたらそれはまだ夢の中ってことですからね
ドキドキしちゃいました
ラストは見ている人にたくす、って常套手段で
見る人によっては怒っちゃうかもしれないけど（笑）
かなり長く回ってるけど、私は倒れると思いますよ～＾＾
監督のほんとのところはどうなんでしょうね

というわけで、途中のおいかけっこはもうちょっと短くてもよかったと思うけど、
映像もストーリーもまずまず楽しめた作品でした

[takuwokunさんの感想 · 2011年11月12日]

夢の夢の夢の夢、4層までもぐり、4つの世界が同時ですらなく、もぐるごとに10分の1の時間で進むため、さらに世界感が複雑。この「夢とも現ともつかない」という東洋的な世界観が主題なのでしょう。西洋ではなかなかわかりにくいこの主題を派手なアクションで味付けしたことで、集客をねらったのでしょうか。映画館で見た人のうち、どの位の人が理解出来たのでしょう？正直、ホテルの階層がなく、3層構造にすればもう少しシンプルになって、主題も伝わりやすくなったのではと思います。

[seidowさんの感想 · 2011年10月2日]

「インセプション」何度観ても面白い。そもそもコブのいる現実は潜在意識を操る事ができる世界という前提。そして、潜在意識を夢を共有する事によって操作する。こんなぶっ飛んだシナリオを映像化できる脳味噌は相当だわあ。とか言いつつ、キリアンの涙目が一番の見所だと思うあたくし( *´艸`)あ、あと誘拐したロバートに袋かぶせて目隠しは、やっぱりスケアクロウ（バットマンビギンズ）意識してるよね！でも、きっとそんなとこに喜んでるのは日本に数人もいないわ、きっと！

[さぴょんさんの感想 · 2011年9月12日]

映画館で観たけど、もう一回観たいと思ってレンタル。

設定もストーリもとてもよく出来てる◎
アクションも面白い。
そして、レオ様がすてきｗ

＊＊
最後のコマのシーンが秀逸。
観客に解釈を委ねるところ、あのシーンだけで意味があること。

でも深すぎちゃって解説を読まないと難しいのが難点ｗ

[猫丸(nyancomaru)さん · 2012/06/04]

｢最後のコマのシーンが秀逸。｣
うん。素晴しかった！
私は渡辺謙が良い味出してると思いましたよ！

[cerisaieさんの感想 · 2011年8月10日]

スピード感のあるエンターテインメント。映画でも小説でも、「何が現実なのか?」的揺らぎがある話（Separationとか、The Othersとか）や、頭を使った気にさせられる凝った構成（Amores perrosとか、Cloud Atlasとか）が大好きなので、楽しめました。クリストファー・ノーランが好きなのかな。メメントも好きだったし。

キャストも割と渋好みに豪華。レオはさすがの「主役」ぶりだし、女性二人もそれぞれはまり役。そして渡辺謙があんまりにもオイシイ役で驚きました。キャラクターも、エンタメ作品として十分な程度に、そして邪魔になりすぎない程度に練られていて、程よい感じ。

なんていうか、人生のベスト映画にあげるような映画とは私は思いませんが、2時間とっても楽しませてもらいました。面白い映画を見るとスカッとするね!

[猫丸(nyancomaru)さん · 2012/04/06]

｢渡辺謙があんまりにもオイシイ役で｣
確かに！渡辺謙は｢バットマン　ビギンズ｣でクリストファー・ノーランに気に入られたんでしょうね。

[無さんの感想 · 2024年4月4日]

さすがのCG。夢の深層に潜っていく上でのプロットがなかなか複雑だが面白い。これ逆に文章だと厳しいだろうなあ。

[hayabusabさんの感想 · 2024年3月24日]

ノーラン初見。
夢の中の夢の中の夢の中の夢
巨大都市まるごと創作とか
ホテルの中で無重力格闘とか
映画監督としてやりたいことやってる
最後は…やっぱり夢だろうなあ

[ヒロ之丞さんの感想 · 2024年1月4日]

「胡蝶の夢」をモチーフにした作品？まあツッコミどころ満載だけど、映画としては面白かった。ケン・ワタナベもよかったが、アリアドネ役のエレン・ペイジが、半分眠っているような顔で、この作品に合っていると思ったw

夢と現実。それを突き詰めて考えていくと、究極的には「自分は何のためにこの世界に存在しているのか？」「神との関係は？」という問題に辿り着くのではないか。

現実。肉体をもつ自分。そういうものに絶対的な確信をもち、主人公は現実かそうでないかのはざまで葛藤を抱えるわけだが、コマが止まりそうで止まらないラストシーンは意味深。

自分が現実だと思っているものも、実は単なる幻想＝夢にすぎないのではないか？と看破した人は、『神の使者』『不死というあなたの現実』『奇跡講座』を読まれることをすすめる。

[takkさんの感想 · 2022年8月30日]

やはりSF的な世界観は個人的に苦手かもしれない
凝ったストーリー展開で最後のリアルか夢かの問い的な終わり方も興味深い映画でしたが、個人的に入り込めませんでした。

[Aaa**さんの感想 · 2022年1月7日]

ずっと観ようと思っててなかなか気持ちが入らずやっと。。！！
いやー思慮深いですね。そして渡辺謙ずっと出てるのすごいなー。10年以上前だからレオもなんかまだかっこいいし(や、いまもかっこいいけどさ)
ノーランらしく適度に混乱するのが良かった。スクリーンで観たかったなー