夏目家の糠みそ (PHP文庫) [Kindle]

著者 : 半藤末利子

• PHP研究所 (2003年5月31日発売)

感想・レビュー・書評

[辛４さんの感想 · 2021年7月29日]

うちの実家も、糠漬けは食卓に欠かせなかったことを思い出しました。
漱石と一緒に歩んできた糠みそですね。

アメリカ旅行では軍事基地に女性として初めて食堂に行き、驚かれたいきさつも。今ではあり得ないと書かれていましたが、時代は変わったと感じます。

竹下さんと牡蠣鍋を囲む、なんて一般人からすると考えられない毎日を、それも楽しく過ごされているところ、ご主人やご隣家のわんちゃんと楽しくゆる～く、過ごされているところ、いい人生を送られてますね。

著者プロフィール

半藤末利子（はんどう・まりこ）
エッセイスト。1935（昭和10）年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として東京に生まれる。1944（昭和19）年、父の故郷である新潟県長岡市に疎開、高校卒業まで暮らす。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業。夫は昭和史研究家の半藤一利。六十の手習いで文章を書きはじめる。夏目漱石生誕150年の2017（平成29）年に新宿区立漱石山房記念館名誉館長に就任。著書に『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』『夏目家の福猫』『漱石の長襦袢』『老後に乾杯！ ズッコケ夫婦の奮闘努力』『老後に快走！』がある。


「2021年 『硝子戸のうちそと』 で使われていた紹介文から引用しています。」