- Amazon.co.jp ・電子書籍 (342ページ)
感想・レビュー・書評
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各章に分け、ビジネスに関連する事象を網羅的に解説している本。規範論的な表現でこの本から生まれた名言も多いので、一度は読んでおきたい一冊。話題になることも多いので、ビジネスパーソンとしては読んだことないでは通用しないシーンもあるかも。必読という意味で星5つ。
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「基本」と「原則」に反するものは例外なく破綻する。
知りながら害をなすな! -
マネジメントの在り方。場面に応じて都度読み返したい。
一貫して成果を出すためのものとの主張。 -
一読ではきちんと理解が難しい。
もうすぐマネージャー職だと思うのでまた読もう。
それにしてもドラッカーさんはどうやってここまでの見地に辿り付いたのか。
そして多くの人に読まれるのか。
そこに興味をもった。 -
【感想】
学生の時は読んでみたものの???の状況であったが、社会人になって特に管理職になった今読み返すと非常に学びが多い。
会社や組織のあり方について、世界の企業を俯瞰して成功事例や成功要因を言及していく。
実際にマネジメントに携わる人は基礎知識として頭にインプットしておきたい。
【私的ポイント】
・顧客のニーズを起点に市場を捉え、自分たちのコアを考える
・企業以上にマネジメントが求められる公機関
・適切な仕事量と適材適所で仕事のリズムにムラを残す
▶︎ユーザーファーストという最近のコンセプトを何十年も前から提唱されていたことに驚く。本質的なことはここに全て詰まっている。 -
正しくあれというマネジメントの精神から始まる管理のための教科書
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p.17 マーケティングは顧客の要求を満たすことにある。これ以外を第一としてはいけない。
p.23我々の事業は何か?この答えを持つ必要がある。ただし、その答えは顧客中心でなければいけない。顧客にどんな価値を与えるのか?そこに答えがある。
▶︎恐慌の中、高級車メーカーのキャデラックは自社を移動手段を提供しているわけではなく、ステータスを提供しているとして、ライバルをダイヤやシルクのコートした。これにより戦略が大きく変わり好転した。
p.75 仕事を生産的なものにするうえで、独創性に期待することは夢想である。必要なものは実際に働く者の知識と技術である。
p.79 権限と権力は違う。権限はなにかを成すために責任を負うこと。権力はその権限を私欲の為に行使すること。
p.95企業が望んでいなくとも、社会に対して及ぼした悪影響は、取り除かなくてはいけない。もしその悪影響を別の事業に好転させることができればなお望ましい。
p.125 専門家は自らの知識と能力を全体の成果に結びつけるが、コミュニケーションを取ることが問題である。そこで、専門家と他の同僚との間を取り持ち翻訳することもマネージャーの役目。
p.129 あらゆるマネージャーに共通する仕事は次の5個。①目標設定②組織する③動機付けとコミュニケーションを図る④評価測定する⑤人材を開発する
p.130 マネージャーとして最重要である資質は、「真摯さ」である。いかに愛想が良く、助けになる人物でも真摯さが欠ける人は危険。ただ、真摯さは後天的な者ではなく、先天的である。
p147 真摯さの定義はできないが、真摯でないことの定義はできる。
①強みよりも弱みに目を向けてはいけない、。弱みを補い合えるのが組織であるため強みに目を向けなければいけない。
②何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持ってはいけない。つまり、仕事より人を重視してはいけない。
③真摯さよりも頭の良さを重視してはいけない。
④部下に脅威を感じるものを昇進させてはいけない。
⑤自らの仕事に高い基準を設定できない者はだめ。
p.136 マネジメント開発は、人の性格を改造することではない。成果を上げさせるものである。性格やプライバシーに関しては言及してはならない。
p.137 3人の石切工の話がある。何をしているか聞かれそれぞれ、「暮らしのために働いている」「最高の石切の仕事をしている」「教会を建てている」マネージャーは3番目でなくてはならない。
p153 意思決定の際は対立意見が重要。全会一致の意見が正しいとは限らない。対立意見から初めて、不完全さを見つけられるし、代案を手にできる。また、1つの案だけが正しいと思い込んではいけない。なぜ、その者は意見が違うのか、その者にだけ見えている現実があり、違う関心があるに違いない。
また、意思決定をするかしないかを決めることも大切。行動によるリターンがコストやリスクより大きい時は行動すべきである。中途半端に行動することを選択してはいけない。
p.157 無人の山で木が倒れた時、音はするのか?答えはno。音波は発生するが、その音を認識するものがいなければ音はないのと同じ。コミュニケーションにも同じことが言える。受信者に伝わっていなければ伝えたことにはならない。つまり、受け手の知覚を意識することが大切。
p.243 企業の規模は大きければいいわけではない。その業種により最適規模があり、最適規模は最大規模よりもかなり低いところにある。
p.249 企業の規模を多角化するのであれば、①共通の市場②共通の技術 このどちらかを守らねばならない。
p.253 娘の相手を探すときは誰が良い夫になるかを考えるな。誰の良い妻になるかを考えろ。アメリカのことわざ?
▶︎つまり、誰にとって価値があるかを考えろってこと。
p.261 組織の成長は物理用語ではなく、経済用語である。つまり、売れ上げ10億ドルは正しい目標ではない。量的な目標ではなく、経済的な目標でなければならない。 -
■ ひとことで言うと?
組織全体の成果を最大化することが「マネジャー」の役割である
■ キーポイント
- マネジメントとマネジャー
- マネジメント:組織の成果に貢献する責任を持つこと
- マネジャー:組織全体の成果を最大化する責任を持つ者
- マネジャーの仕事
- 目標設定と評価:組織の成果に結びつく目標を設定し、達成度を評価する
- 組織運営:中長期的な視点で組織の資源配分を決定する
- 人材育成:動機づけを行い、各人の強みが発揮できるように支援する -
日本の全マネージャーに読んでほしい。この「基本と原則」を守ろうとする人が増えると、働きやすくなると思う。
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ドラッガーの原書。
マーケティングは顧客の要求を満たすことにある。これ以外を第一としてはいけない。
我々の事業は何か?この答えを持つ必要がある。ただし、その答えは顧客中心でなければいけない。
仕事を生産的なものにするうえで、独創性に期待することは夢想である。必要なものは実際に働く者の知識と技術である。
専門家は自らの知識と能力を全体の成果に結びつけるが、コミュニケーションを取ることが問題である。そこで、専門家と他の同僚との間を取り持ち翻訳することもマネージャーの役目。
意思決定の際は対立意見が重要。全会一致の意見が正しいとは限らない。対立意見から初めて、不完全さを見つけられるし、代案を手にできる。また、1つの案だけが正しいと思い込んではいけない。なぜ、その者は意見が違うのか、その者にだけ見えている現実があり、違う関心があるに違いない。
◯あらゆるマネージャーに共通する仕事
①目標設定
②組織する
③動機付けとコミュニケーションを図る
④評価測定する
⑤人材を開発する
◯真摯さについて
・真摯さは先天的である。
マネージャーとして最重要である資質は、「真摯さ」である。いかに愛想が良く、助けになる人物でも真摯さが欠ける人は危険。ただ、真摯さは後天的な者ではなく、先天的である。
・摯さの定義はできないが、真摯でないことの定義はできる。
①強みよりも弱みに目を向けてはいけない、。弱みを補い合えるのが組織であるため強みに目を向けなければいけない。
②何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持ってはいけない。
③真摯さよりも頭の良さを重視してはいけない。
④部下に脅威を感じるものを昇進させてはいけない。
⑤自らの仕事に高い基準を設定できない者はだめ。