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- / ISBN・EAN: 4959241925800
感想・レビュー・書評
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平和や平等というのは、いつか誰かが闘い(必ずしも「戦争」という意味ではない)勝ち取ったものだという事。当たり前にあるモノではない。
人間は無知や偏見、畏れから過ちを繰り返す。「水は低きに流れる」、という事でもある。この映画は、ハーヴェイ・ミルクの闘いの半生を描いた『MILK』に連なるような、気づきの映画。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が心を決めれば、すべてが変えることができる。
それは悪い方にも、良いほうにも。
ミニーとシーリアが素敵。
そして女優さんとしてはヒリーが絶品だと思う。 -
自分の子供を他人に預け、白人の子供を育てる黒人メイドがいるのが当たり前の社会。
その中で作家志望の女性が誰も触れてこなかった実態を題材に本にすることを企画する。
でもこの映画は黒人メイドの地位向上達成でも、自立した女性が既存社会と戦うというありきたりな感じではなく、
既成概念の恐ろしさ、そしてそれを超えていく勇気の話だ。
誰かより有利な立場にいたい、自分の地位を守りたい。でもそれを守れる保証はないから不安になる。
でも信念なり真っ直ぐな気持ちが折れない限りそれは強力な力になる。
そして理解しあえる仲間がいれば。
それを感じられるこの作品に出会えて良かった。 -
2011年 アメリカ
監督 テイト・テイラー
エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー
原作小説ありの映画、原題はThe Help
60年代前半、まだまだ嘘みたいに黒人差別が続く南部の田舎町のお話。
ここで生まれ育ち、黒人メイドと普通に暮らしてたスキーター(エマ・ストーン)が大人になり、家を離れて学生生活を送ることで地元の友人たちのメイドに対する言動に嫌悪感を覚えることになって1冊の本を完成させるお話。
スキーターがすごく異質に描かれていて、知的に俯瞰的に状況を見渡せる子になってる。
実際はどうなんだろうか?この時代にこの場所に生まれてこんなに一人だけ浮いてまともな考え(今の尺度では)を保てるのか?
ちょっとリアリティなくないのかな?
家から出ることでそう思えるのかな?
全般的には内容がシリアスなのに笑える部分がいっぱいあったりして、よくできた映画だネ。
スキーター役はラ・ラ・ランドのエマ・ストーン
ミニー役はドリームに出てたオクタヴィア・スペンサー。
この方、昨日、TVつけたら出てた。なんて映画だったっけなぁ、忘れたけど。よく出てらっしゃるのね。
すごくびっくりしたキャストはおバカっぽい白人女性を見事に演じてたのが「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティン
流石だ!!!全然わかんなかった(笑 -
最後、シアワセになるフライドチキンが焦げてたところにグッときてしまった
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自分の心に素直に耳を傾け、おかしいと思うものは、思うだけじゃなく行動に移せる人間でありたい。
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観て本当に良かったです。
ただ、映画を撮る側の視点が、若干白人よりのようで、少し腑に落ちませんでした。
主人公の女性の強い意志を持った姿が、とてもかっこよかったです! -
肌の色が違うという理由だけで悔しい思いを経験したことがある私にとって人種差別は身近なテーマだったので、これは本が出版されたときから気になってた!
アメリカでは州によって差別意識がまだ根強い場所もあって、それはアジア人に関しても通ずるもの。
実際、アメリカ南部に住んでいたときは、英語が得意じゃないっていう要素も原因にはあったのかもしれないけど、やっぱり小馬鹿にされることは多々あったなー。同年代の子だけじゃなく、学校の先生にさえ。
逆に首都に住んでいたときは、小さい頃から本当に様々な人種の人達に囲まれる環境にあったから、あまり差別意識を感じることもなく。だけど、小学校で生徒会委員長に黒人の男の子が選ばれたときの盛り上がり方に妙に違和感を覚えたのは今でも心に残ってます。きっとそこで白人の子が選ばれたらここまでヒーロー扱いにならないんだろうなって幼いながらに思った。そういう意味ではやっぱり差別意識は残ってるし、これからもなくならないんだろうなー。
またもう一回じっくりと見直したい作品。おすすめです!! -
黒人英語が難しくて、たぶん半分くらいしかわかってない。日本に帰ったらちゃんと字幕でみたいなぁ。
自分は白人でもないくせに、勝手に理解ある白人ぶってみてる自分にあーーーってなる
ヘルプ(ってメイドのことさしてるのかな?なんかメイドでもヘルプでもない呼ばれ方してた気がするんだけど)が意外と強気で、さすがアメリカ。
娘が母に会いにきて入ってきちゃうとこにいやこれはこの時代的にどうなの、と思い、でもそう思うこと自体が差別なのかなとか。わからない。
ひたすら強気で差別してくる白人のデラべっぴんな子とか、自分はいいことをしてると思ってるんだろーな、とか。みてて腹立つけど、あの時代の学級委員的な感じ?
オープンな白人の、料理教わる子の位置が英語だけだったせいかよくわからなかったんだけど…でもあの子がいてよかったなって
最後、スプーン盗んでやめさせられちゃうとことか、ああいうの日常的だったんだろな、とか。へたすればあの場で殺されててもおかしくないのかな。わからない
裕福な白人は黒人に育てられてたのかな、だったらもっと主人公みたいに優しくできるはずじゃない?そうさせない文化があったって言ってしまえばそれまでなんだろうけど、なんだろ、また文化か!もやもやするなぁ!
最後、女の子がゆっくり
You are smart,you are kind,you are important.(?)うろ覚えなんだけど、黒人メイドに教えてもらったことを覚えといてって言われて繰り返すところから先がとにかくもう泣ける。その前もところどころ号泣なんだけど。
最後、しっかり歩いてくメイドと明るい哀愁ミュージックね!彼女たちくよくよしてないとこがいいよね!
わたしはまだまだ差別について知らないことだらけだし、たぶん一生、差別されてきたひとの気持ちはわからないと思う。
知らなくて差別してることってたくさんあって、だからやっぱり、最近ずっと考えてるように、意識的でいなきゃいけないんだ、すべてに
それはめんどくさいし、なんの意味があるの?って思っちゃうこともあるけど、考えることをやめたら終わり
いい映画だったなー。
ディズニーだから、ちっちゃい子もみれるのかな?
たぶん白人のリーダーが悪者としてみえちゃって、大きくなって改めてみたら悪者なんていないことに驚くんじゃないかな。わからないけど。
わたしはメイドにそだてられたいなって思っちゃった。
でも子育てできないこの時代のお母さんもかわいそうだよね
英語でみたせいか、勘違いしてるとこもあると思うんだけど(感想みてたら笑えたっていうのが案外多いんだけど、私どこも笑えなかったし)、それでもいい映画だったなって思う。授業でキング牧師やる時とかに観そう。
で、とにかくもやもや。問題って解決するのかなっていう方面の。 -
珍しく原作から入ったパターン。
流石アカデミー賞にノミネートされただけであってボロが見当たらず、'60s再現など完成度も高かった。
本の方も大分前に読破したから「こんなシーンあったあった」と楽しく振り返ることも出来た。
(カットされている部分にも気付いていたが、どれも未公開にして良かったと思う)
役者さん(特に主演のメイド役2人)が想像していたのと少し違ったが物語が進むにつれ大分目に馴染んでいった。
舞台は『ヘアスプレー』(2007)と同じ'60s。
原作で読むよりも当時黒人にとっていかに恐ろしい世の中だったのかがよく伝わってきた。
メイドさん2人はそんな世の中に揉まれたせいか一見逞しく見えるがそれぞれに弱みを抱えて生きている。
彼ら黒人を虐げる白人女性たちも『ヘアスプレー』よりずっとたちが悪い笑
こーいう人たちが登場すると「悪い奴らだ」と嫌悪しがち。
でも勘違いしてはいけないのは実際そんな奴らが実在し、彼らのルールが法律として世の中に罷り通っていたこと。
ラストまで悪の権化のように描かれていたHillyさん。終盤のあれを見たことで、彼女たちも自分たちの世界を守るのに必死だったことが分かった。
Elizabethさんの「日和見派」、Emma Stoneちゃんの「黒人擁護派」など様々な視点の"HELP"問題が見られるのも面白い。
中でもCealia嬢の微妙な立場を活かしたファインプレーには感嘆させられっぱなしだった。実在していれば間違いなくウザいキャラも、時には良い役回りになるんだなって笑
喜怒哀楽別に衣装の色がチョイスされていたのもキャラを良く表していた。んでもって彼女の登場シーンは全部癒される笑