横道世之介 [Kindle]

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 本日、ブックオフで110円にて購入。先輩からのオススメでした。今、7時間かけて読み終えました。バブル時代の大学生の青春物語。お嬢様の祥子、元カノのさくら、年上の千春への想いが、上手く描かれていました。
    続きがあるようなので、読んでみたい。

  • 時代背景はバブル期で、長崎から上京してきた大学生、横道世之介の日常を描く物語。
    世之介がまるで友達になったかのように、その日常を共に過ごしているようなリアルな感覚に陥る細かな描写がなされていて純粋に楽しめた。
    なんて事のないホヮーとした日常なのだが、途中から悲しくなる展開となり、読後は切ない感じになる。
    続編も読んでみたい。

  • 続編を読む前に再読
    4月から始まり、1月ごとにストーリーが進んでいく
    4月に読んで良かった
    と思っていたら「続」も同じ構成、早く読まなくては

  • 良かったです。シリーズ全部読みます。ありがとう世之介、キミは最高に良い奴だ。

  • 食わず嫌いで倦厭していた邦画を観るきっかけになった、映画「横道世之介」。

    高良健吾も吉高由里子もとにかく可愛くて、全てのシーンが大好きで何度も観た映画。
    「続・横道世之介」がブクログランキングで上位になってるのを見かけ、読みたい!…でもその前に前作を読まなきゃ、と思い今更ながら購入。

    読書をするときに、実写化やアニメ化の情報を入れたくない派の人間だけど(自分の頭の中でキャラクターを創り出せないから)、映画から入ってるので、にやにやしたたくさんのシーンを思い出しながら、にやにやしながら読んだ。

    楽しかった…!!

  • Audibleで読みました。
    自分にはちょっと合わなかったのが残念。『坊ちゃん』風の青春よもやま話で、携帯電話なんかもまだない時代設定。大学進学とともに上京してきた世之介の、約3ヶ月間の生活が描かれている。間にはちょこちょこ登場人物のその後、みたいなストーリーが挿し込まれ、人物像に厚みを加えている。

    世之介は、どこにでもいる純朴な青年。少し甘え上手で、なかなかにモテて、とんでもなくお人よし。だから感情移入しやすい。そんな爽やかストーリーが、なぜだか読んでいて、自分の大学時代の酸っぱいところだけを呼び起こす。そしてなぜかリアルに胃が酸っぱくなった。
    自分自身の、希望に満ちた入学からの3ヶ月と、卒業近い3ヶ月との落差が、この作品の結末ともラップしたからかもしれない。

  • 本当にいいヤツ。どこが?とか何が?っていう個性ではなく、傍にいてくれたらなって思う。

    ”知っている人など一人も写っていなかった。どうしてこんなものを世之介が自分に残してくれたのかも分からなかった” このフレーズがせつなくてたまらなく好き。

  • 映画を10年くらい前にみて、書店によった際にたまたま見つけて懐かしくなり読み始めました。
    横道世之介本人と世之介と出会ったまわりの人々との物語で
    登場人物全員に物語があってボリューム感があるけど重たすぎない内容で吉田修一先生の文章のテンポが気持ちよく
    ふと気がついたら最後のページを捲っていました。

    すーっと各登場人物の感情が自分の中に入ってくるような表現でクスッと笑えたり、チクッと心に刺さったり、自分自身も横道世之介と一緒に青春を楽しんでいるような感覚になれました。

  • おそらくぱっと見
    平凡な青年なのでしょう。
    でもなんて素敵なんでしょう。
    みんな君のことが大好きです。

  • 先月「永遠の…」を読んで10数年ぶりに再読。長崎から東京の大学に進学した世之介の一回生の一年間。決して多くはないが人との出会いを語る。サンバサークルに入り阿久津唯と倉持に出会う。二人は付き合い唯の妊娠により新たな人生を世之介は見届ける。サークルの先輩の石田にホテルのバイトを紹介され昼夜逆転の生活を送る。そして、頓珍漢お嬢様、与謝野祥子との出会い。二人は付き合っているのか歯がゆい関係。更には世之介が密かに憧れる千春の存在は謎。途中、20年後の唯と倉持や祥子の事「永遠…」での結末であった世之介の運命を挟む。世之介が実家や友人たち、祥子とテレホンカードによる公衆電話での連絡の時代背景が懐かしい。そして、節々にこの時代の荒んだ学生生活もわかる。分厚い作品だったがスラスラと読めたが、最後の祥子に宛てた世之介の手紙と世之介が初めて撮った数枚の写真にジーンとくるものがある。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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