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感想・レビュー・書評
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「さらば愛しき女よ」(レイモンド ・チャンドラー:清水俊二 訳)[Kindle版]を読んだ。これももう何度も何度も読み返してる。大鹿マロイは「長いお別れ」のテリー・レノックスに比べると印象が薄いし、アンもリンダ程には惹きつけられないんですが、やっぱり好きな作品。
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1人の美しい女性を巡る、血と暴力の物語。
登場人物たちの純情が切なく、ラストに深い余韻が残る。
主役のフィリップ・マーロウが女性にモテ過ぎるなど、わざとらしい部分もあるけど。
ただ、この翻訳はいまいち。
原書と併読し、一言一句確認したが、ストーリーに直接影響はしないものの、文章に色を添え、ただし翻訳するのが難しい部分が悉く省略されている。
訳者の清水俊二氏は戸田奈津子さんの師匠にあたる字幕翻訳の大家。
確かに映画字幕だと、字数制限の関係でこういう省略は普通なのだが、小説翻訳ではいただけない。
ただ、省略されている部分はかなり大きな辞書にも掲載がなく、Googleで検索してもネイティブさえ首を捻るような言い回しがほとんどなので、もしかしたらこの本が訳された当時は調べきれなかったのだろうかという気もする。 -
2021/11/29
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誰かの進めで読んだ古典ミステリ。いわゆる現代ミステリとは異なり秀逸なトリックがあるわけではないが、とりあえず主人公がキザでカッコいい。女性との会話がクールすぎてついていけない。参考になる笑
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2017/09 早川海外ミステリーフェアで
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頭を使って"謎解き"をしながら読める一般的なミステリーに対して、ハードボイルドジャンルの小説は流れていく物語を眺める"お客さん"視点で読んでしまうので、どうしてものめり込めない。。
主人公はもちろん、キーパーソンの大鹿のマロイもかっこよくはあるんだけど…。