神様のカルテ (小学館文庫) [Kindle]

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  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 笑えて感動する良い作品でした。3章に分かれているため、普段小説を読まない人にもおすすめです。

  • 随所に森見登美彦めいた諧謔が香る医療小説。
    夏目漱石好きで可愛らしい嫁さんと愉快で奇特な隣人のいるワーカーホリックな内科医の物語である。
    主人公の語りが特徴的な作品ではあるが、語りのテンションの落差に躁鬱を感じさせる場面が多々あり、あまりバランスの取れていない作品だと感じた。
    医療小説であることがこの作品のアイデンティティであり、大きな魅力であることは間違いないが、前述した独自性があまり医療小説と噛み合っていないように感じた。
    作品を通して大学病院への転勤(?)をどうするかという問いかけがあるのだが……正直、主人公が葛藤すらせず最初から大学病院にいくつもりがなかったのであまり意味のある選択に感じなかった。

  • 2023.08.05

  • 長野県松本の山間の町で起こるハートフルな物語。
    登場人物が魅力たっぷりで自分も段々とその世界に引き込まれるようだった。

    男爵、好きだ。

    このシリーズは全部読むぞ。
    映画化の主人公は櫻井くんだったけど、私のイメージだと二宮くんだな…。

  • 医師に興味を持った1冊

    医師を目前に控え、改めて医師の役割を考えさせられる1冊
    と共に
    心地よい人物描写で読み終わった後に爽やかな気持ちになれる1冊

    素敵な人間関係に心温まりました。

    綺麗に片付くことばかりではないけど、それでもいいんだ。
    道に迷った時は慌てずに立ち止まればいい。
    答えはいつもそこにある。

    止まない雨はない。明けない夜はない。

  • 淡々とした空気感のなかに、戦場のような地域医療の様子が描かれている。登場人物もみな魅力的。

  • 皆さんとても暖かい。そして清々しい。
    信州の山が美しく、信州の酒が飲みたくなりました。

  • 島崎藤村「夜明け前」の引用がよい

  • ・一止とハルさん、次郎や看護師さんなど、お話の中に出てくる関係性がすべて温かくて、とても良かった。特に御嶽荘の人たちの友情にぐっときた。
    ・私も安曇さんのような穏やかなおばあちゃんになりたい。

  • 救急医療の現場という過酷な仕事・環境の中、奮闘する医師を描く。人の生死が間近にある仕事のプレッシャーはとてつもないものだろう。ましてや救急という、いつどんな状態の患者が運ばれてくるかわからないとなると、その心労・ストレスは想像もできない。
    だが一人ひとりの患者に真摯に向き合う姿、大学病院への誘いと葛藤する姿、身近な人と心を通わせる姿、それぞれがひたむきであり、一所懸命な主人公。どんな人にも必ずいつかは訪れる死。よい意味でいろいろ考えさせてもらいつつ、今を頑張って生きようと思わせてくれる素晴らしい作品。シリーズも読み進めたい。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

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