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感想・レビュー・書評
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桃太郎が鬼退治の理由、衝撃の真実とは?!
かなりシュール
「桃太郎」芥川龍之介著
Day59-2
https://amzn.to/2R2d2P7詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
別視点の桃太郎の話。人間の残酷さを描写。
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芥川龍之介の桃太郎は、漫画太郎のつっぱり桃太郎に負けないくらいつっぱっとるで
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視点が違って面白い
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桃太郎の真相…、知りたくなかった(笑)
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芥川せんせい、辛辣だけどシャレが効いてますwww
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【コメント】
第一次世界大戦が終わったばかりの当時、
海外に権益を拡大していく日本を桃太郎にみたてて
風刺している。物語としては面白くない。
だが、当時をあれこれ想像するには面白い材料ではある。
*** 比喩とか
桃太郎:日本。
鬼を退治し宝を目当てに、椰子の茂る絶海の孤島
を目指す。
犬猿雉:旧藩の派閥か?
互いに仲が悪い。
鬼:パラオやマーシャル諸島を植民地にするドイツか?
平和に暮らす穏やかな人たちとして登場する。
原住民はそうかもしれないけど、植民地にして
いたドイツ人を鬼と見るほうが適当だと思う。
鬼ヶ島:パラオやマーシャル諸島?
第一次世界大戦後、戦勝国の一つとなった日本が、
ドイツから譲られた委任統治領。※植民地ではない。
宝:
資源か?
*** 芥川が見た日本は。。。
この物語では、桃太郎(日本)は略奪者(ワルモノ)として
登場する。だが、大戦後のパリ講和会議では(白人が
多民族を見下し世界中で植民地のぶん取り合戦をして
いるなかで)戦勝国のひとつだった日本が唯一主導
して、人種差別撤廃を認めさせようと動いていた事実
もある。
この桃太郎の物語は、芥川の目に映った日本を投影
しているのだろうが、なんだか一方的に自虐/偏向
しているように見える。やはりプロパガンダか。。。
*** プロパガンダに利用される桃太郎
wikipediaによれば、桃太郎は明治時代から陣羽織に
日の丸の鉢巻をして「勇ましい日本の象徴として」
描かれるようになったのだそうな。
*** その他にも桃太郎(wikipediaより)
芥川龍之介をはじめとして、
尾崎紅葉、正岡子規、北原白秋、菊池寛
も同じお題で作品をだしたのだそうな。
読み比べたら面白いのかもしれない。
【内容】
芥川龍之介による桃太郎のお話し。
桃太郎のお伽話にのせて、
第一次大戦後の直後の日本を風刺している。
※サンデー毎日/臨時増刊(毎日新聞社1924,大正13) -
■書名
書名:桃太郎 [Kindle版]
著者:芥川 竜之介
■概要
大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の後期の小説。
初出は「サンデー毎日」臨時増刊[毎日新聞社、1924(大正13)年]。
「白葡萄」[春陽堂、1925(大正14)年]に収録。昔話「桃太郎」
のパロディであるが、日本政府が中国を植民地化したことを訴える
内容となっており、その政治性、時代性から初期プロレタリア小説
と位置づける見方がある。
(From amazon)
■感想
こういう本って昔からあるんですね。
昔話に背景、設定を色づけして新しい話にする手法ですね。
これ、解説に「中国の植民地化を指摘している」内容と書いてあり
ますが、今の時代にこれを読んで、植民地化を思い浮かべるなんて
絶対いないでしょう。
もはやおしつけでしかないですね。
くだらない。
植民地化がいいわけでも悪いわけでもなくて、今の時代にこの小説
をその観点で見させようとしている概要紹介がくだらないです。
読めばわかりますが、内容は、まあ、普通という感じですね。
今の時代なら、同人誌レベルの内容だと思います。
これ、芥川 竜之介というName Valueが無い状態で読んで、何人が
面白い!というのでしょうね。。。 -
星四つ