メリイクリスマス [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 今宵はクリスマス、ということで。
    おいおい、聖なる夜に何を一人で勝手にぐだぐだ語ってるんだよ、と思ったら…。
    最後はしんみりホンワカ。
    私も鰻が食べたくなってきた。
    相変わらずニクい男だね、太宰は。
    太宰のロオマンチックなクリスマスの一時。
    たまにはこんなクリスマスもご愛嬌。

  • クリスマスの青森旅行のため読了。太宰治のだらしなさが軽妙に綴られている。自分を軽くみせる事に商品価値があるとわかっていた感じ。

  • 一人で何を言ってるんだ。

  • 年内最後の読書はやっぱり純文学で、それも太宰でとこだわりがあって。クリスマス前にぴったりの作品を〜これめちゃくちゃ好きな短編で、毎年クリスマスに読みたくなる。太宰作品はもはや作品ではなく日記なんだよね、これがリアルにあった出来事なのかもしれないと想像するだけで泣けるね三気持ち良いくらいの自惚れも入りながら、戦争で母が亡くなったことをなかなか言い出せない娘の心情に触れて男が疎ましくなったりねぇ。鰻3人前頼むあたたかな空気感も好き、タイトルの「メリイクリスマス」が、その鰻屋さんでアメリカ兵からかけられた言葉なのももうなんとも皮肉が効いてて悲しくなるね、スパイシーだなぁ、、、私が太宰治の作品を好きなのは、彼が醸し出す陰湿な空気が作り物ではなく、彼の経験やリアルな心の揺らぎから来ているものだからだと思う。

  • 自分も今年のクリスマス・イヴは、カフェのテラス席に陣取り、道行く人に「メリイクリスマス!」と聲を掛けてみるか。

  • いやぁかなわねえー
    恋愛に滑稽かんは禁物
    まめでもかじりながらつきあってくれ
    これくらい甘いこともへいきでいえるようでなくちゃ若いおんなのひとのこいびとにはなれない
    ロマンチックにあおる
    ぴったりのこという
    恋愛にあほうかんはきんもつである
    悲しくも少しこっけいで、ささやかなお話

  • 森まゆみさんの「聖子 新宿の文壇バー『風紋』の女主人」の中に、太宰と聖子さんの話が出てきたので、書店での邂逅とその晩のことがどのように物語として描かれたか興味が湧いて読んでみた。聖子さんが探していた本を変え、母親が亡くなっているという設定に変えたのは小説家としてどのような企みがあったからなのか。太宰の、聖子さんのお母さん評は実感そのものだろうか。作家というものは巧みな嘘をつくので興味深い。

  • モデルになった方が亡くなったと数日前に新聞の訃報欄でよんだので。

  • この娘さんのモデルは実在のかたで、のちに文壇バーの主になられ、つい数年前まで営業なさっていたそうです。酔っぱらった紳士が米兵に向かって投げたメリイクリスマス。見当はずれなところもこの小説の趣旨のように思われます。『水仙』とも人物がリンクしているそうで、趣深い短編です。東京は相変わらず。もう少し変わったら?いまも太宰がそう言っているみたい。

  • シラけた感じがいい

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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