- Amazon.co.jp ・電子書籍 (18ページ)
感想・レビュー・書評
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見る方向を変えると別の世界に見える。そんなことってたしかにある。本書は哲学的でちょっと難しいですが、ラストの猫の精霊がいる町を想像して、そんな街に迷い込みたくなりました。
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方向音痴がこんなロマンに繋がるとは。夢のような美しい町の違和感に気付き、突然恐ろしくなるところでゾワゾワした。
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油絵の裏側にはどんな景色があるのだろう。この疑問は大人になった今も解けていない。
猫のシーンは少ないですが、強烈です。題名からどんなファンタジーかと想像しましたが、そうではなくて、ここまで極端ではなくても同じような体験をしたことは誰にもあると思う。特に私は方向音痴なので、分かるなあ。 -
薬物服用中に書いたのかな?
けど、最初と最後は正気のときに書いた感じ? -
迷い込んだところは猫ばかりいる町。夢か現実か。
文章が綺麗で、ファンタジー感のある世界とマッチしてて良い。 -
思ったより猫度が低かったのが残念です。
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私自身、方向音痴の気があるので、いつもと反対側から町を眺めると全然違った場所に見える…という感覚はよくわかる。
その日常の感覚を、これほど幻想的かつ不気味に描き出すことができるなんて、詩人の筆というのは凄い -
朔太郎の体験した不思議な旅についての話です。
普通の旅に飽きてしまった朔太郎は、独自の方法で旅行をするようになりますが、健康を害してしまいます。その養生のために始めた散歩の先で突然方向感覚を失い、いつもの町が全く違ったところに感じられるという体験をします。そうして、ついには故意に方位を錯覚させてミステリー空間を旅するようになったのです。そんなある時、滞留していた温泉地で偶然迷い込んでしまった町とは……。
少し怖いような、でも自分でも体験してみたいような不思議な感覚になる話です。
金井田英津子さんの挿絵も朔太郎の描いた世界の雰囲気とぴったりと合っていて、どんどん惹き込まれてしまいます。
イカ☆リング