本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (490ページ)
感想・レビュー・書評
-
評判を聞いて、青空文庫で飛ばし読みしてみた。できのわるいシャーロック・ホームズみたいな感じ。ワトソン君がふたりもいる。
退廃的な雰囲気なので、大正時代の作品かと思った。
初出は昭和9年だって。
「新青年」博文館 1934(昭和9)年4月号~12月号
都市部のインテリ青年の間で人気だった探偵小説雑誌だったそうだ。なるほど、そんな感じのする小説だわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前一度紙で読んだのをKindleの無料版(青空文庫)で読み直し。
「奇書」というだけあって一筋縄では理解できない本書。
二度目でもなかなか流れに乗って読むことはできなかった。
内容だけの評価では星二つにはならない。
二つにしたのはKindle・青空文庫版では読まない方が良いという意味である。
かなりの箇所に「底本では...」という注釈がくり返し挿入されており、読書の流れを遮られる。勢いで読み続けることができない。ただでさえ難解な奇書であるこの本を読むのには向いていない。その評価である。 -
蘊蓄だけはやたら濃密だが、推理は破綻し、主人公は自信に満ち溢れつつ迷走する。
はっきり言って名作とは程遠いがなぜか読ませる引力はある。