朝 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想 : 8
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感想・レビュー・書評

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  • キクちゃんが、あぶない。
    ずんずん私を大胆にするばかりなのである。
    これはもういけない。
    私は覚悟しかけた。

    キクちゃん、朝に救われてめでたしめでたし。

  • なんかねぇ、埃っぽく嫌らしいんだよね。
    酔った主人公と、美人なキクちゃん。夜中に2人、こたつで寝ててさ、男はそりゃもう、早く寝なきゃ「キクちゃんが、危ない」ってあんた、そりゃ自制しなよ。

    キクちゃんの貞操を心配しながらドキドキして読む短編。

  • 遊ぶことが好き
    不思議な関係の女性がいる、その人の部屋で仕事する
    酔っ払って帰宅
    女性との会話
    襲わない努力、関係を崩したくない
    一線を越えるの定義
    蝋燭が消えたら襲わなければならない

  • ごく短い話だけれどすんなり世界に入れる。
    キクちゃんの身が危ないことをまるで他人事のように考える主人公に滑稽みがあって可笑しかった。一応運が味方して自制できたし、憎めなさがある。
    キクちゃんは早いとこ結婚してこんな人を家に入れるのはよした方がいい。

  • 読了日 2021/09/05

    青空文庫10分以内に読める本。
    妻のある男は、日中「仕事部屋」と称して、若い女の出勤したあとの家を使っていた。べろべろに酔っ払った夜、その女の部屋を訪れる。夜の暗闇の中、男は女に蝋燭をつけてほしいと願う。

    ひとっことも言わないけど、一線越えないように綱渡りする感じがひりひりして良いなあと思った。タイトルが「朝」なのもいいなあ。

  • 短いのですぐ読める。

    直接的な表現なく主人公の普段からの生活風景や人柄がよく分かる書き方だった。短いからこそ読者側が想像で話を拡げられてそこがいい点だと思う。

  • あはは。
    短い中に主人公の微妙なら上から目線とドキドキとダメダメ感で最後わらったw

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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