蜘蛛 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 著名な物理学者の辻川博士が、大学教授の職を投げうってまで「蜘蛛」の研究に没頭した理由は何だったのか? 鬱蒼とした欅の木にかこまれた敷地内に、地上10m・直径4m半の円筒形の研究塔を造成し、世人の非難・嘲笑にもいっこうに無頓着で、世界各地の珍奇な「蜘蛛」を集め飼育する目的とは?ある日の事、大学の友人・潮見博士がこの研究室を訪ねてきて、あろうことか最上階の部屋から墜落死する!・・・ポ-の名作『黒猫』のムードただようなか、意表を突く仕掛けに唖然となる作品です。

  • 今だったら、壮大だけど、できなくはないと思うの。
    でも、この当時はかなり奇想天外で荒唐無稽だっただろうな。

  • 3+

  • 蜘蛛の研究をしている在野の学者が自らの飼う蜘蛛に噛まれて死んだ。その少し前には彼の研究所では大学教授が事故死していた。二人の死には関連があるのか?熱帯の蜘蛛をフィーチャーしたサスペンスと思いきや、最後には奇想天外なトリック殺人が明かされる。

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著者プロフィール

1893年、滋賀県生まれ。本名・春田能為。1918年、東京帝大工学部化学科を卒業後、農商務省臨時窒素研究所技手となる。23年に雑誌『新趣味』の懸賞応募作「真珠塔の秘密」でデビューを果たし、以降、「琥珀のパイプ」(24)や「ニッケルの文鎮」(26)など理化学トリックを使った作品を数多く発表する。28年に窒素研究所技師を退任して専業作家となり、様々な分野へ創作活動の幅を広げていき、32年に新潮社の「新作探偵小説全集」へ書下ろした長編『姿なき怪盗』は代表作となった。33年から35年まで文藝家協会理事を、42年から44年にかけて日本文学報国会事務局総務部長を務める。44年10月から日本少国民文化協会事務局長に就任。1945年、公務で訪れた九州からの帰都途中、急性肺炎のため岡山県内の病院で死去。

「2020年 『甲賀三郎探偵小説選 Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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