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感想・レビュー・書評
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かささぎの 渡せる橋に おく霜の
白きを見れば 夜ぞふけにける
ーー鵲が架け渡すという天上の御橋に降りている霜が
白々と冴えているのを見ると 夜もすっかり更けてしまったことだーー
(中納言屋家持 百人一首6番)
名人位・クイーン位挑戦者決定戦・東日本予選。
初戦で小6のスピードスター立川梨理華を下した千早は、2回戦で前クイーンの山本由美と対戦する。
僅かに見える決定的な差で破れてしまう。
引きこもり閉じこもる千早が立ち上がることができたのは、かるた部の仲間であり、太一であり、福井で再びかるたを始めた新がいればこそ。
年末の各クラスの懇親会で、かるた部以外のクラスメイトと触れ合う中で、改めて仲間の存在の大きさに気が付く。
「でも、部のみんながここにいたらもっといいなあ」(千早)
「『ここにいたらいいのに』って思う人はもう“家族”なんだって」(勉)
かるた部メンバーでBSテレビ観戦した名人位・クイーン位戦。
クイーン若宮詩暢がかるたを始めたきっかけが明かされる。
青春の熱と力と友情と。
躓いても、転んでも、千早たちは立ち上がり、前に進んでいく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真剣に高みを目指す人々
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名人・クイーンへの挑戦者を決める大会と、その後の名人戦・クイーン戦。
坪口さんと山本さんの負けた後の姿が感動的な巻。
そして次巻からとうとう名人の試合が見れるのかな。
なかなかの変態っぽくて楽しみ。
しかし何故作者はクイーンをあそこまで太らせたのだろう?
それに対する説明とかサブストーリーとか無かったから、なんだかムダに見えてしまった。