真珠塔の秘密 [Kindle]

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  • 2012年10月4日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 1923(大正12)年の作品…歳月のせいなのか、何故か展開が解るのが淋しい。それだけ世の中のサスペンス・ミステリードラマに洗脳されたのか…シャーロック・ホームズや江戸川乱歩をわくわくどきどきで読んでいた子どもの頃が懐かしい…と感じる時に読み返す本

  • 初甲賀三郎。
    謎解きはおもしろいけど、キャラは地味ね笑

  • 江戸川乱歩より4ヵ月遅れでデビュ-した 甲賀三郎 (1893-1945) の探偵小説です。 東京上野の××博覧会に出品された、大和薬師寺の東塔を模した<真珠の塔>の真贋をめぐって、名探偵橋本敏と犯人の知恵比べが展開されます。オーソドックスなトリックながら、小粋でサクッと読める大正12年の作品です。

  • 甲賀三郎のデビュー作。博覧会で陳列される真珠塔の真贋をめぐるトリック。探偵役とワトソン役が登場する本格短編だが、シリーズ化されなかったらしい。乱歩の名声が明智小五郎の創作によるところ大だとすると、甲賀三郎の残念な点は複数作品に登場する名探偵がいないことだろう。

    甲賀は1893年(明治26年)滋賀県生まれ。本名は井崎(後に養子となって春田)能為だが、ペンネームを地元の伝説の超人的英雄甲賀三郎諏訪(兼家)から取っている。1894年生まれの江戸川乱歩とは探偵小説の本格と変格の代表格同士の扱いでライバル視されたようだ。

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著者プロフィール

1893年、滋賀県生まれ。本名・春田能為。1918年、東京帝大工学部化学科を卒業後、農商務省臨時窒素研究所技手となる。23年に雑誌『新趣味』の懸賞応募作「真珠塔の秘密」でデビューを果たし、以降、「琥珀のパイプ」(24)や「ニッケルの文鎮」(26)など理化学トリックを使った作品を数多く発表する。28年に窒素研究所技師を退任して専業作家となり、様々な分野へ創作活動の幅を広げていき、32年に新潮社の「新作探偵小説全集」へ書下ろした長編『姿なき怪盗』は代表作となった。33年から35年まで文藝家協会理事を、42年から44年にかけて日本文学報国会事務局総務部長を務める。44年10月から日本少国民文化協会事務局長に就任。1945年、公務で訪れた九州からの帰都途中、急性肺炎のため岡山県内の病院で死去。

「2020年 『甲賀三郎探偵小説選 Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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