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感想・レビュー・書評
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1923(大正12)年の作品…歳月のせいなのか、何故か展開が解るのが淋しい。それだけ世の中のサスペンス・ミステリードラマに洗脳されたのか…シャーロック・ホームズや江戸川乱歩をわくわくどきどきで読んでいた子どもの頃が懐かしい…と感じる時に読み返す本
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初甲賀三郎。
謎解きはおもしろいけど、キャラは地味ね笑 -
江戸川乱歩より4ヵ月遅れでデビュ-した 甲賀三郎 (1893-1945) の探偵小説です。 東京上野の××博覧会に出品された、大和薬師寺の東塔を模した<真珠の塔>の真贋をめぐって、名探偵橋本敏と犯人の知恵比べが展開されます。オーソドックスなトリックながら、小粋でサクッと読める大正12年の作品です。
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甲賀三郎のデビュー作。博覧会で陳列される真珠塔の真贋をめぐるトリック。探偵役とワトソン役が登場する本格短編だが、シリーズ化されなかったらしい。乱歩の名声が明智小五郎の創作によるところ大だとすると、甲賀三郎の残念な点は複数作品に登場する名探偵がいないことだろう。
甲賀は1893年(明治26年)滋賀県生まれ。本名は井崎(後に養子となって春田)能為だが、ペンネームを地元の伝説の超人的英雄甲賀三郎諏訪(兼家)から取っている。1894年生まれの江戸川乱歩とは探偵小説の本格と変格の代表格同士の扱いでライバル視されたようだ。