カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫) [Kindle]

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  • 主人公の武沢は闇金にだまされ、飲みこまれ、取り立て屋として一人の女性を自殺に追い込んでしまいます。絶望した彼は情報をリークすることで闇金グループをつぶすことに成功するのですが、そのことにより家族を失い…。その後、武沢は元鍵職人詐欺のテツさんと組んで皮肉にも詐欺師としていきていきます。ある日、詐欺師の女の子まひろとであったことから生活が一変、姉のやひろ、その彼氏の貫太郎も転がり込んできて奇妙な共同生活が始まります。あの時なくした家族のように…。同居人にそれぞれに過去があり、ひとつひとつつながっていて交錯していきます。そして、あの詐欺グループが現れて、主人公たちに復讐を開始、もちろん、主人公たちも反撃。武沢達5人はそれぞれの役割を果たしていくのですが…。詐欺師たちのだましあいが見もの、驚愕のラストが待っています。

  • つまらん

  • 上手なやつがいるもんだ。
    詐欺師って、思考がちがうなー。

  • なるほど。そう来ましたか~読み終わって一番に感じたのは、すごく読者にとってフェアなミステリーだな、ということ。伏線が至る所に散りばめられていて、最後にすっきりするタイプの小説だった。だが、動機というか、理由がちょっと無理あるかな…もっと他にやり方あるのでは?と思ってしまったのも事実。

  • 物語は読み易く面白い。詐欺師として訳ありの過去を抱える者と、その物を中心として描かれる様々な人物の復讐劇。しかしその裏には、ある真実が隠されている。
    誰かに対して何かを仕掛ける時に、この物語のように綿密で壮大な、且つ知的な絵を描けたらどんなに爽快だろうかと思う。

  • 「面倒くせえからもうそろそろ逃がしてやろうと考えているわけだ。」

    とのヒグチのセリフに、さすがにそれは無いだろうと思ったものだが、この違和感すら伏線だったのね。

    すっかり騙されたよ。

    道尾秀介の本は難しい内容かと思って今まで敬遠してたけど、平易な文で書かれてて読みやすいし、展開も早くスリリングだったのでスイスイ読めた。
    著者の他の本も読んでみたい。

  • 登場人物の年齢層が高いとイマイチ乗れないことも多いのですが、伏線回収が鮮やかで飽きずに読めました。

    姉妹と父は、母を殺したタケさんを憎んで然るべきと思うのですが、どちらもアッサリ許していて、なんだかそれが腑に落ちませんでした。
    誰か1人は復讐するくらいの勢いでもいいのでは?

    少々分厚いので、もう少し慎重に読み進めると細かいところに気づけてより楽しめるのかもしれません。
    どんでん返しという言葉に引きずられて、純粋にストーリーそのものを楽しめていなかった気がします。
    カエルの小指が積読の中で待っているので、熱が冷めないうちに読みたいです。

  • あまりのれなかった。読んでいて説明的だなと思うのとよくあるタイプの悪になりきれない主人公のキャラも魅力的に感じなかった。

  • 小賢しい

  • 闇金の取り立てで人生が破滅していく様子は読んでいて気分が悪くなった。が、それだけリアリティがあったって事だろうか。中盤からはドキドキの展開でドンドンのめりこむ。最後はどんでん返しで驚いたけれど、このどんでん返しの仕方はこれまでも見たことがあってそこが少し残念だった。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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