カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫) [Kindle]
- 講談社 (2011年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (414ページ)
感想・レビュー・書評
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主人公の武沢は闇金にだまされ、飲みこまれ、取り立て屋として一人の女性を自殺に追い込んでしまいます。絶望した彼は情報をリークすることで闇金グループをつぶすことに成功するのですが、そのことにより家族を失い…。その後、武沢は元鍵職人詐欺のテツさんと組んで皮肉にも詐欺師としていきていきます。ある日、詐欺師の女の子まひろとであったことから生活が一変、姉のやひろ、その彼氏の貫太郎も転がり込んできて奇妙な共同生活が始まります。あの時なくした家族のように…。同居人にそれぞれに過去があり、ひとつひとつつながっていて交錯していきます。そして、あの詐欺グループが現れて、主人公たちに復讐を開始、もちろん、主人公たちも反撃。武沢達5人はそれぞれの役割を果たしていくのですが…。詐欺師たちのだましあいが見もの、驚愕のラストが待っています。
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つまらん
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上手なやつがいるもんだ。
詐欺師って、思考がちがうなー。 -
物語は読み易く面白い。詐欺師として訳ありの過去を抱える者と、その物を中心として描かれる様々な人物の復讐劇。しかしその裏には、ある真実が隠されている。
誰かに対して何かを仕掛ける時に、この物語のように綿密で壮大な、且つ知的な絵を描けたらどんなに爽快だろうかと思う。 -
あまりのれなかった。読んでいて説明的だなと思うのとよくあるタイプの悪になりきれない主人公のキャラも魅力的に感じなかった。
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小賢しい
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闇金の取り立てで人生が破滅していく様子は読んでいて気分が悪くなった。が、それだけリアリティがあったって事だろうか。中盤からはドキドキの展開でドンドンのめりこむ。最後はどんでん返しで驚いたけれど、このどんでん返しの仕方はこれまでも見たことがあってそこが少し残念だった。