- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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エッセイ漫画。いわゆるダメ人間の主人公の話だけど、世界が閉じていない。過剰な自意識に呑まれていない。おそらくそこは作者が気をつけていることで、あのいかにも記号的な絵や萌えのような妻の描写によってフィクション性を打ち出し、編集者との生々しいやりとりなどを交えることで実録ものの迫力をもたらす。あの手この手で自意識の腐臭を抑えている。その細部への意識こそが、この漫画家の天性のものだと思う。特に、擬音は面白い。イーライラ、モッモッモッモ、ペーラペラペラ・・・なんとも間抜けな表現で、これがこの漫画のいい意味で間延びした空気に大きく寄与している。それと、同じフレーズの繰り返しも、饒舌さや説明的であることから逃れることに成功している。
それと漫画の成功を決定づけたのは、二話目。あそこで妻が激怒するシーンは、この漫画がのんべんだらりと漫画家の日常を描くものではないということを、多くの読者に気付かせたと思う。漫画として、キャラが魅力的なのだ。これは、漫画でないと表現できない作品だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
202102/6巻まとめて。電書も揃えたく購入。
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まだ売れていない漫画家さんの生活。アルバイトの話、奥さんとの暮らし。編集者の方とのやり取りなど(多分)実話をもとに書かれている。
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奇作「僕の小規模な失敗」の続編。本巻で問題となっている連載「うちの妻ってどうでしょう?」の方を先に読んでいるからか、エピソードの使い分けなど細かいところばかりきになってしまったが、とにかく本巻も最高でした。モーニングで連載が始まる前の時期は、本当に「僕」がつらそうで、それを乗り越えられてよかったなあと思うとともに、やっぱりある意味パワーがあるよな、、、とも思ったのでした。
さて2巻も読むぞ。 -
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自分のマンガ描き生活をそのまま赤裸々に描いた様子。小市民的な生活が苦笑を誘う。嫁さんかわいい