- Amazon.co.jp ・電子書籍 (280ページ)
感想・レビュー・書評
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下巻に向けての、登場人物たちの事細かな設定がいろいろ描かれている。最初は読みにくいと感じるが、だんだん面白くなった。
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始めは冗長な感じがして、登場人物も多くてくべつつくかなぁ大丈夫かなぁと思ったけれど、そこは辻村深月さん。途中から目が離せなくなる展開と主人公一人一人の個性が際立つ内容でなかなか良かった。上下巻に分かれているかなりの長編なのに、その長さを感じさせないというか、とにかくこの後どうなるんだろうという期待しかない。下巻も楽しみ。
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スロウハイツという元旅館のオーナーである女性脚本家が、各部屋に小説家、漫画家たちを住まわせて共に過ごす日々の生活を描いていく、手塚治虫のトキワ荘的な辻村深月さんの物語。
上巻は各部屋の住人を紹介するような展開。
登場人物が小説好きな人が多いので、台詞回しに若干鬱陶しさを感じるが、さすがは辻村深月さんで、細かな描写、リアリティーを感じさせ、その鬱陶しさも含めて、共に過ごしているような一体感を感じられる。
下巻はどうなるかな〜 -
スロウハイツという名の、元旅館に住む人たち。小説家、漫画家や絵描きなどなど。気になる終わり方で次が楽しみ。
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夢を抱いた青年たちの群像劇です。
クリエイティブな夢を追う者たちが、一つ屋根の下で共同生活をします。
お互いに切磋琢磨しながら、時に笑ったり涙したりと眩しい青春物語が繰り広げられます。
そう、眩しい。
社会派小説/ホラー/サスペンスを好んで読む私には相当眩しい作品です笑
でも意外なことに結構楽しんで読むことができています。
元々これは人から勧められて手に取った本でした。
辻村深月作品を読むのは初めてになります。
正直、食わず嫌いしていました。
私はキラキラした青春物語が大の苦手で、どうしても嘘っぽく感じてしまいます。
また、美しい文体で語られるドロドロした恋愛小説も心底嫌いです。
そのため、辻村深月作品もそのような類の本だと思い、超人気作家と知っていたものの自ら手に取ることはしませんでした。
しかし思っていた以上に楽しく読んでいます。
セリフがリアルに感じられるからだと思います。
私には少々綺麗すぎる世界観の作品ですが、下巻も楽しんで読みたいと思っています! -
『さながら現代版トキワ荘』
かつて東京都豊島区に存在していた木造アパート・トキワ荘。もはや説明不要だが、手塚治虫・藤子不二雄・石ノ森章太郎・赤塚不二夫など日本を代表する漫画家たちが居住していたことで知られる。
そして、本作の舞台となるのは「スロウハイツ」と呼ばれる元旅館を改装した3階建てのアパート。脚本家、小説家、漫画家、映画監督、画家、編集者など男女の若手クリエイターたちがひとつ屋根の下で生活する、さながら現代版トキワ荘である。
上巻ではほぼ全編にわたって、住人達の関係性や人物像が淡々と描かれていく。いわば登場人物たちの性格や生い立ち、夢や目標を掘り下げていく自己紹介パート。そのため大きな展開もなく、これから…というところで上巻は終わってしまう。
しかし、心配は無用。本作の見どころは物語の後半部分である下巻に集約されており、上巻はその引き立て役である。実際、何気ない言動の中に下巻で回収する伏線がこれでもかと埋め込まれている。最後まで読めばおわかりいただけると思うが、本作はかなり緻密に計算された芸術作品だ。安心して下巻を読み進めてほしい。 -
ハケンアニメからこちらへ。
設定からやっぱり面白い。現代版のトキワ荘的ストーリー。後半を楽しむ前にV.T.R.を読むことにします。スピンオフを読んでからここに来るとワクワクしかない! -
スロウハイツの仲間たちの話。脚本家の環の繋がりから入居した面々。
最終章「二十代の千代田公輝は死にたかった」これは必読である。ここまで読むと全てが繋がる。切なくなる。 -
大好きです。この本と死にたいくらい好きです。
この本のお陰で本がまた好きになりました。 -
やっぱり惹き込まれる。
最初はスピード上がらず、いつのまにか読み終えてるこの感じすごい好き。