湖中の女 フィリップ・マーロウ (ハヤカワ・ミステリ文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • カラマーゾフを読んで、繊細な人間の内面描写に疲れたから読んだ。

    ハードボイルド・ミステリー小説。人物の心理描写を削ぎ落とし、客観的な"事実"の記述をメインに物語が構築されている。
    そのハードボイルド的な手法が、読者をミスリードに誘い込むこともあり、ハードボイルド×ミステリーの相性の良さを実感させられる。

    ただし、文章的な技巧が物を言うミステリの分野では、この手の手法は現在すでに幅広く使われてしまっているため、今読んだところでミステリーとしての真新しさは特に感じられないかもしれない。
    ハードボイルドになりたい人におすすめ。

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著者プロフィール

Raymond Chandler
1888年シカゴ生まれの小説家・脚本家。
12歳で英国に渡り帰化。24歳で米国に戻る。作品は多彩なスラングが特徴の一つであるが、彼自身はアメリカン・イングリッシュを外国語のように学んだ、スラングなどを作品に使う場合慎重に吟味なければならなかった、と語っている。なお、米国籍に戻ったのは本作『ザ・ロング・グッドバイ』を発表した後のこと。
1933年にパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に「脅迫者は撃たない」を寄稿して作家デビュー。1939年には長編『大いなる眠り』を発表し、私立探偵フィリップ・マーロウを生み出す。翌年には『さらば愛しき女よ』、1942年に『高い窓』、1943年に『湖中の女』、1949年に『かわいい女』、そして、1953年に『ザ・ロング・グッドバイ』を発表する。1958 年刊行の『プレイバック』を含め、長編は全て日本で翻訳されている。1959年、死去。

「2024年 『プレイバック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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