落日燃ゆ(新潮文庫) [Kindle]

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  • 東京裁判で死刑となったA級戦犯の中で唯一の文官、「悲劇の宰相」とも言われる広田弘毅の物語。過去何度かドラマ化もされている。今では色々と評価が分かれている人物。内向的で思索的な性格に加え「自ら計らわぬ」という信条に人として共感できる部分は大いにあっても、それが(外交官としてはともかく)戦争責任を問われる国のトップとしてはどうなのか(城山氏は肯定的だが)、とは確かに思ってしまう。ただ、公判で沈黙を貫いた姿勢は実に潔いというか立派。時代によっても変わる、政治家の評価は本当に難しい。

  • 物来順応、自ら計らわぬ、統帥権の独立、日本を滅ぼした長州の憲法・・・・広田なる人物あまり好きになれない。黙るのは罪としか思えない。彼の美学とは・・・・???
    家族への愛を取り上げたなら、A級戦犯7人それぞれ涙 なみだの話は有ろうをに・・・・

著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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