- Amazon.co.jp ・電子書籍 (366ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
読んだの2回目だけど面白かった!こんな話だったか。前も読んだはずなのに結構忘れていた。これ単体でもすごく良くできた話だなぁ。
-
長編シリーズの序盤巻なので不完全燃焼なところもあるけど、単品の話として面白かった。
内容は、現代日本を主たる舞台として、全世界的なパンデミックに対応する医師と仲間と患者たちの話。
刊行が2010年なので、おそらく新型インフル(2009年)を下敷きに書かれていると思われるが、2020年からの新型コロナの状況を驚くほど正確に予言している。そのため、今読むとフィクションというより、現実の延長として状況を理解しやすいかもしれない。
ストーリーは、主人公である医師と日本人最初の患者である少女の関係が一つの背骨になっている。フィクションとしても、現実としてもありがちな話ではあるけど、刺さる人には刺さる。(男目線だけど)
シリーズ全体の中では、多分最初の話なので、劇中の問題は何も解決せず、次巻以降に持ち越し。正直、話の内容を後々まで憶えていられる自信がない。前巻に登場したキャラと同じ名前のキャラが今作に出ているということにも、他の人の感想を読むまでは気づかなかったので。 -
シリーズ第2巻は、パンデミック! シリーズ第1巻とは全くつながりがない(別の話)ですが、一気に読んでしまいました。アクセントになっているのが、AI人格「ダッシュ」。今後活躍してくれそうです。
-
全巻完結したので、大人買いして読みだしたが、まだこの段階では、Ⅰ、Ⅱの繋がりは薄い(まったくないわけではない)。とはいえ各巻毎に内容が濃いので、この先の期待もあり、とても満足。
コロナ禍の10年程前に未来を予見したかのような内容で、作者のイマジネーションのキレを改めて実感。 -
第一部はファンタジーSFだったけど第二部はパンデミックもので、なんなのこの先著者の多芸多才さをこれでもかと見せつけられるの?
第一部は石工の開放がフェミニズム的な「女は怒っていい」という考え方と似ている気がして面白かった。第二部は、病気になると芳香を漂わせてしまうのが女性だけなのが不思議だった。女性の性欲の発見というラディカルフェミニズムの考え方に、女性は本質的に欲望される存在なのではないか?と冷や水を浴びせる議論の暗喩として読めるなと思った。そうであればきっちりと再反論がなされてほしいところ。
いちいちこうやってフェミニズムを読み込むのもどうかと思うんだけど、まあ一人でそういう読み方をして楽しんでるだけなので、趣味は人それぞれってとこに落ち着くよね。変な趣味だわ。