夜行観覧車 DVD-BOX

出演 : 鈴木京香  石田ゆり子  宮迫博之  安田章大  杉咲花  宮﨑香蓮  中川大志  田中哲司  夏木マリ  高橋克典 
  • TCエンタテインメント
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571390731325

感想・レビュー・書評

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  • ★3,5

  • 湊かなえさん原作で興味があったのでhuluで視聴

    それぞれの家族にはそれぞれの事情や問題があって、ずーっと平々凡々に過ごしていけるわけはないんだけど(大小の差はあれど)家族について、そして自分と人を比べたりする事、幸せについて考えさせられた

    私は元々、あまり自分と他人を比べて あの人より不幸かも…とかもっと幸せに!とか思う方ではないので、逆にそれが幸せかもしれない(多少はありますよそりゃ あの人綺麗で良いなぁとかガチのお金持ちってすごいなぁとか) でも自分は自分で こんなもんでしょの精神で生きているので 充分幸せで、周りと自分を比べてばかりいる人は可哀想だなと思う
    特に現代の若者はSNSが発達してる故に、他人と自分を比べて不幸だとか、私の方が幸せよ!とか思う人が多いんだろうな…それってすごく不幸な事だと私は感じる  若い人には特に自分だけの幸せを見つけてほしい 

    あと、お金持ちの家庭にだって色々あって『お金があるイコール幸せ』ではないって事も改めて考えさせられる 人間の欲はキリがないので、お金を持ってるだけでは幸せとは思えないのかもしれない その先にとんでもない不幸が待っているのかもしれないし、何が起こるかわからない

    やっぱりその人その人のその時々の幸せを感じる力が重要なのかもしれない 

    出演者の演技は良かった
    特に杉咲花さん この頃まだ15〜16くらいの歳だろうに主役の鈴木京香さんを食っちゃうほどの演技 迫力あった
    夏木マリさんも良かったな〜でも地味に可哀想だった

  • 2013年1月、高級住宅街ひばりヶ丘に住む高橋家の夫・弘幸(田中哲司)が自宅で何者かに襲われ、死亡する。直後には次男の慎司(中川大志)が姿を消した。そして妻の淳子(石田ゆり子)も…。おなじくひばりヶ丘に暮らす遠藤家では、娘の彩花(杉咲花)が荒れ、夫の啓介(宮迫博之)も何かに怯えている。 遠藤家と高橋家に何が起こり、何が彼らを変えたのか。そして、殺人事件を追う刑事・結城(高橋克典)が謎にせまる…。
    遡ること4年前の2009年、憧れの高級住宅街ひばりヶ丘へ念願叶って一戸建ての家を建て引っ越してきた遠藤家。夢のような生活が始まるかに思われたが、この街は、自治会婦人部部長の小島さと子(夏木マリ)を中心に街のしきたりや近所づきあいなど全てを仕切り、妻・真弓(鈴木京香)や娘・彩花は、事あるごとに彼女たちから嫌がらせを受ける。唯一の救いは向かいの高橋家。妻の淳子は真弓に気取りなく接し、ひばりヶ丘の先輩として真弓たちを時に救い、家族ぐるみで遠藤家と高橋家は親しくなる。
    真弓と淳子は親友のようになり、彩花は高橋家の同学年の息子・慎司に憧れを抱く。だが、中学受験で同じ私立校を彩花と慎司は目指したが、彩花は受験に失敗し、慎司は合格した。その後、この街のシンボルと言うべき観覧車ハーバー・アイが完成。この頃から両家の関係は微妙に変化していく…
    湊かなえのサスペンス小説をドラマ化。
    高級住宅地ひばりヶ丘で起きた高橋家の夫弘之殺害事件の顛末と並行して、ひばりヶ丘に引っ越してきた遠藤家とひばりヶ丘に長く住む高橋家の交流を描きつつ少しずつ明らかになっていく、小島さとこたちひばりヶ丘の古くからの住民の新しく引っ越してきた遠藤家に対する地域のバザーや引っ越しの挨拶やご近所のお祝いランチなど地域のイベントでわざとルールや地域の暗黙の了解を教えなかったり村八分にするような妬みそねみや嫌がらせやマウンティング、遠藤家と高橋家の中にある親子間や夫婦間のすれ違いや葛藤が事件の根本にあり、遠藤家と高橋家に渦巻く親子の確執や葛藤が事件と共に加速していく展開は、家族で一緒に暮らしていく中で誰もが体験するすれ違いや葛藤の延長線上にあり共感しやすく、ご近所同士の妬みやマウンティングが渦巻くどろどろした展開の中でも揺るがない遠藤真弓と高橋淳子の母親同士の友情や親子の絆が、心揺さぶるサスペンスドラマ。
    鈴木京香、石田ゆり子、夏木マリの熱演も良いが、ブレイク前の杉咲花や中川大志の生々しい熱演が、印象的。

  • とにかくお兄ちゃんがかわいそうすぎる。

    娘の反抗期が怖すぎてwww 反抗期ってあんなの?
    親も殴って止めろよ。あそこまでいったら殴っていいだろw

  • 湊かなえ原作のドラマ化。放映当時気になっていたものの、視聴できていなかった。
    昼休みに5話途中まで見ていたんだけど先が気になりすぎて…続きはレンタルして一気見。とても面白かった。

    高級住宅地で起きた殺人事件。開業医の夫が殺され、妻と次男が行方不明。長男は京都で一人暮らし、長女も事件当時は友人宅にいて真相がハッキリしない。
    犯人が誰?というミステリーが主軸ではあるものの、後半は家族の在り方についての描写が多い。

    とにかく前半は遠藤家にイライラ…真弓はビビってないで娘を止めろよ、娘も苦しいのはわかるけど話してくれなきゃわからんよ、いちいちキレるな、夫も帰りたくないのはわかるけど車に隠れてないでさ…。
    あと小島さんもすっごいムカついたわ。

    徐々に誰がどんな想いでこんな行動に至ったのか、とわかってはいくんだけど。なるべく言葉にしてわかりやすく伝えないと、自分の考えなんて他人にわかってもらうなんて難しい。

    高橋家の夫は本当に善人だったのに、最後は残された家族のためにDV夫に仕立て上げられたのは気の毒だった。死人に口なし…ひどいな。
    淳子の不安定な気持ちも見ていてしんどかった。せっかく真弓という友人がいるのに、日頃から少しでも家族のことや自分の想いを話せていたら…。石田ゆり子さすがの演技だった。

    高橋家で起こった事はどこの家でも起こりうる事。殺人に至るか否かは理性の有無ではなく、止めてくれる人がいるかどうか。真弓が彩花を殺しかけて夫にSOSを出したとき、ちゃんと夫が家族に向き合ってくれてよかった。

    杉崎花ちゃんの演技も怖かったけどすごい。
    中川大志くんも出てたのね。この二人が数年後「花のち晴れ」やったと思うと感慨深い。


    湊かなえ×TBSドラマ、やっと全シリーズ見れた。やはりこの制作チームのドラマは面白い。

  • 実に、湊かなえ原作作品らしい。安易な言葉が生み出す怒り、マスコミの暴力、生きていくための苦い選択。実に心抉る作品である。ノープルな石田ゆり子が、らしい感じだ。また、子役達は皆よかったが、その中でも、杉崎彩花役の杉咲花の演技が思いもかけず素晴らしいものであった。

  • 湊かなえ原作だったので観た。再放送で観た。観ていて気分が悪くなる場面が多いので、観るのに体力が必要な作品だった。事件関係者の誰の目線で事件を観るかによって事件の見え方が変わる話だった。作中の登場人物の中で特に志保と小島が悪い人だと思った。最終回の長男の父がDVをしていたとマスコミの前で言う場面は自分が同じ立場だったらどうするか考えさせられた。タイトルの観覧車は観覧車はどこにも行くこともできないが平穏な日常が続くことの象徴だった。犯人は被害者の妻だった。

  •  再放送を見たので感想を。

     物語は、高級住宅街と言われた「ひばりが丘」に転居してきた一家とその向かいに住む一家が中心。
     新しく引っ越してきた家族は、ごくごく普通の一般家庭。
     その土地は元々どこかの家の駐車場だった場所で、その「ひばりが丘」の中ではとてもとても小さなお家。
     おまけに、自治会の婦人部として君臨するおばさまがいて、「ひばりが丘」を牛耳り、ひばりが丘ルールなるものが存在していた。
     いきなり毛色の違う人間の登場に早速目を付けられた遠藤一家。
     高級住宅街であるひばりが丘は自治会費も高いし、交際費も高い。
     周りに習い事をさせてない人なんていないし、当然学校は私立。
     遠藤家も一人娘・彩花に中学受験をさせるが失敗し、公立の中学に入学することになるも、些細なすれ違いから同級生から仲間外れにされるようになる。
     そこから彩花が荒れ始め、毎晩、母親の言葉に反抗的になって暴れるようになる。
     いつか事件が起きるんじゃないかと思っていたら、事件は向かいの家で起こる。
     父親が殺害され、次男が逃げ、また母親もまた行方不明となってしまう。
     一体、誰が父親を殺したのか……。
     わからないことだらけの人間関係で、二つの家族が複雑に絡み合う話。

     ……という話でした。
     これ、原作は小説ですよね。原作の小説を読んでから読んだらもう少し違う感想を抱いたのかも知れないんですが、小説原作なだけあって、細部の作り込み……というか、繊細な小説だなあ……って思うんですよね。
     二つの家族をうまく絡ませている……というか、その絡ませ方が絶妙。
     後、人間関係の描き方がとても丁寧だなあ……という気がしました。
     ドラマが先のドラマじゃなくて、小説原作の連続ドラマ……という感じです。
     やっぱり、小説原作だと連ドラ化するくらい尺がいるんだよなあ……と素直に思ってしまいました。
     小説を2時間ドラマにすると物足りないんですよね.

     それを思えば、ドラマとしての出来はかなりよかったと思います。
     ただ、これを小説を読んだ後に読むとまた「原作はこうじゃなかった!」的な感想を抱くことになるんだと思うので、それはそれでまた別の問題ですよね。

  • 最終回、再び戻った笑顔で泣きそうになった。
    彩花は原作では最悪だったけど、ドラマでは少し情がある印象だった。それにしても暴れるシーンはもうどん底みたいなもう救いがないような気持ちになったけど。
    原作にないイジメやマー君エピソードなどもよかったと思った。

  • さすが。相変わらず女性の狂気、中学生の狂気を描くのが圧倒的に上手い。あの不安定な気持ち、絶妙です。

    誰もが一人一人のストーリーをもってて、その中の一部として自分との関わる時間があって。だからどこまでも人と人は繋がっていてっていうのが、殺人事件の犯人探しから感じさせられて面白かった。

    今回の作品は悪意を持った人間なんて一人も居なくて、皆優しくて、ただ一生懸命に生きてる。それがどうしようもなく愛おしくて、切なかった。

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著者プロフィール

1968年宮城県仙台市うまれ。大学在学中に女優デビューを果たす。「君の名は」(91)のNHK朝の連続テレビ小説主演をはじめ、「王様のレストラン」(95)、「華麗なる一族」(07),「セカンドバージン」(10),「夜行観覧車」(13)などのドラマのほか、映画「ラヂオの時間」(97)、「39 刑法三十九条」(99)、「血と骨」(04)、「沈まぬ太陽」(09)、舞台「たいこどんどん」(11)など、数多くの作品に出演、幅広い役を演じる。日本アカデミー賞優秀主演女優賞(第21回、28回)、第45回キネマ旬報主演女優賞など、受賞も多数。
女優生活25年を迎えた2013年は、本書による自身初のエッセイ集刊行のほか、11月公開の映画「清洲会議」、12月には三谷幸喜演出、ジャン・コクトー作「声」において初の一人舞台に取り組むなど、ますます意欲的に活動中。

「2013年 『丁寧に暮らすために。 my favorites A to Z』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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