天冥の標Ⅵ 宿怨 PART1 [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • イサリ、ミヒル等の人名や、硬殻化した救世群の姿などにⅠ巻との関連が多く見える。そろそろ全部つながるのかな? 序盤で描かれたスカウト達の善意に胸を打たれ、彼らとのかけがえのない出会いの後で、非感染者への怒りを募らせる同胞に馴染めないイサリの思いに胸が締め付けられる。飾り立てられた偽史を信じ込んで千茅を神聖視するミヒルがクトコトを手に入れたのは危険すぎるし、人類間の対立の背後で暗躍する被展開体と異星人にも嫌な予感しかしない。

  • 読了。I巻で提示された謎がII巻以降の経緯を経てついに全貌を現した巻だった。X巻で完結らしいので、後半に入ったと言うことだろう。なるほど、あれがこうつながるのね、ということが次々と出てくる。そして人が死にすぎる一方で、最終的にあの人やあの人はどうなったんだという地獄のヒキで終わる。ストーリーとしては誰が味方で誰が敵なのかというのが複雑に入り組んでいて、よくこんな話考えたなという感想。おかげで、誰にも感情移入ができなくて若干上滑りする感じがなくもない。個人的にはアインにもっと活躍してもらいたいところだったが、後半はほとんど出番がなくて残念だった。VII巻はストアの紹介文を読むと彼らの話になるようなので期待したい。

  • さすがの小川一水。ここは本当にターニングポイントで、話は厳しいですが。

  • 物語が加速し始める。

    プラクティスの怨みが不穏な形で進んで行く

  • 2014/08/20

  • 喫茶店で読みました

    喫茶店で読むのにちょうどいい

    私に至福の時間を提供してくれる作品群

  • 天冥第7段。 これまでの全てを巻き込んで、大きな動きがある本巻。まずは、その序章。 冥王班による対立の構図。結集する各勢力。これまでのエピソードが繋がり始める。スペースオペラに、パンデミックに、ディストピア。もう、とにかく楽しみなSF要素しかない。 大好きだったⅡ<救世群>の二人の友情が、しっかりと意志として受け継がれていることに、またブルっときた。大勢に流されない眼を持った彼女。彼女自身がキーとなるのか。 「そうだよ…。あたし、恨みってわからない。恨みって、なに?」

  • 9784150310677 の電子書籍化。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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