グレート・ギャツビー(新潮文庫) [Kindle]

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  • 再読
    した理由は野生の息吹
    アメリカ文学の一面を代表する作品で
    なぜジェイ・ギャッピーが偉大であったのか
    訳文でも伝わる美しい表現で教えてくれる
    一冊を持って
    お話の筋書きでも文章芸でもなく
    ひとつひとつの表現の連なりが納得を生み出す偉大な作品
    青春小説でなく教養小説としたい気持ちが良く分かる傑作

  • 文章が綺麗。映画を見てからの方が想像しやすいかも

    「ぼくは三十ですよ」と、ぼくは言った「自分に嘘を付いて、それを名誉と称するには、五つほど年をとりすぎました」

  • 15歳で読んだときは、煌びやかなのに暗い大人たちと詐欺師の話だなと思った。入り込めなくて、誰にも共感できなかった。何で学校の課題でこれを読むのかと思った。



    18歳のときに読んだときは、ギャツビーのデイジーへの一途な愛に涙が出た。
    すべてはデイジーのため。デイジーにもう少しの思い切りがあれば。不器用な愛が報われないことが悲しかった。



    27歳のときに読んだときは、デイジーの自分の娘に対して言った一言が頭を離れなかった。
    ”And I hope she'll be a fool – that's the best thing a girl can be in this world, a beautiful little fool.”
    「女の子はかわいいおばかさんであることが一番」
    デイジーはあえてギャツビーのもとにいかなかったことを知った。
    彼女をあまり好きになれないけど、1920年代の女性としてどうしようもできないこともたくさんあったのかも。女性の弱さも寂しさもしたたかさもかわいさもずるさも悲しさもデイジーのこの一言につまってる。ずるくて嫌だけど、どこまでも女性な人だと。誰も幸せそうじゃないのも印象に強い。みんな悩みながらこの状況に陥ってる。でもちょっとみんな子どもっぽいかなとも思ってしまう。27歳の私にはギャツビーの執着ぶりが少しこわいと思うようになった。悪い人じゃないのにな。


    ”old sport”を口ぐせにすることでギャツビーに違和感をだすフィツジェラルドはさすがだと思う。憎めないんだけどね、ギャツビー。幸せになって欲しかったよ。


    読む時期によって感じることが違うから何度もこの先読みたい。回数を重ねて、すごい小説だと気付いた本の一つ。

  • 2013/10/10
    野崎孝訳

著者プロフィール

1896年ミネソタ生まれ。ヘミングウェイとともに「失われた世代」の作家として知られる。大学在学中から小説を書きはじめ、『グレート・ギャツビー』を刊行して一躍時代の寵児となる。激しい恋愛の末、美貌の女性ゼルダと結婚、贅をつくした生活を送る。しかし、夜ごとの饗宴を支えるため乱作をはじめ、次第に人気を失い、ハリウッドの台本書きへと転落の道を辿る。1940年、再起をかけて執筆していた『ラスト・タイクーン』が未完のまま、心臓発作で逝去。

「2022年 『グレート・ギャツビー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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