黄色い牙 [Kindle]

著者 : 志茂田景樹

• アドレナライズ

感想・レビュー・書評

[Masa Mさんの感想 · 2023年12月6日]

秋に森吉山に沢登りに行ったときにマタギ資料館で本書のことを知った。志茂田景樹＝直木賞作家というのは知っていたが、受賞作品が本書のようなマタギを扱ったもので、受賞したのはカラフルなヘアとサイケデリックな衣装でTVに出演していた頃のずっと前だったことを知り興味をもった。どんな作品なのか？
内容はマタギの伝統と生活を詳しく書きながらも、時代の趨勢でマタギ文化・社会の衰退や人間模様が絡まっていて、一人のマタギ(シカリ)のストーリーとして飽きることなく読み進めた。最後はあっけない締め方だったが。

[おんぷさんの感想 · 2015年12月29日]

読了【黄色い牙】志茂田景樹著第83回直木賞受賞作。ケーナの師匠がマタギのドキュメンタリー映画の音楽を担当した事からマタギの事を知りたくて読んだ。大正から昭和初期、秋田の山奥で生きるマタギ達の物語。掟や大自然での厳しい猟。家族や仲間との絆。素晴らしい内容だった。八重さんが可哀想すぎ

著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」