卵の緒 坊っちゃん文学賞 [Kindle]

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  • マガジンハウス
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感想・レビュー・書評

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  • こんなお母さんになって、こんな息子が欲しいものだ。
    子供の質問にも動じず、ウィットに富んだ受け答えが出来るようになりたい。
    心が温かくなる本。

  • 【あらすじ】「僕は捨て子だ」。母さんはいつもはぐらかすけれど、小学4年生の育生はそう思っている。親子である証拠・へその緒を見せてと言うと、母さんが手渡したのは…卵の殻?「育生は卵で産んだの」という母さんと育生の、家族の話。
    ***
    【感想】「一番大切なのはあなた」だと、言葉でも態度でも示し続けるお母さんが、とても格好良い。すごくおおらかで、やさしくて、こんな人になりたい。育生くんが、毎日栄養たっぷりの水を浴びてすくすくと育っているようなイメージが湧いた。そんな愛のシャワーがあるのなら、血がつながっているとかいないとかは、あまり関係ないのかもしれない。「学校は休んじゃいけない」とか、誰かが決めた常識ではなく、自分が本当に大切だと思うものをいつも大切にしていきたい。

  • 清々しい母と子だった。

  • たまに、こういうほのぼのとした家族の話を読むと、心が暖かくなるね~。
    「自分が捨て子だ」と疑ってる主人公の話なのに、育生の回りはみんないい人たちばかりで、ほんと良かったと思う。
    特に育生のお母さんがとてもいい。面白くって大らかでクヨクヨしない。血がつながってなくても、そんなお母さんに育てられた育生の幸せがすごい伝わってくる。
    新しいお父さんになった朝ちゃんもいい人で良かったな~。
    このまますくすくと育ってもらいたい。

    やっぱり、親子の絆っていうのは血で繋がってるよりも、愛情なんだよな~。

  • 瀬尾さんのデビュー作。
    始まりはへその緒。我が家に息子のへその緒がない訳を、無茶苦茶な理由でおさめようとする母と、少し大人びた男の子の家族の話。内容は、デビュー作ということで「そんな、まさか」という有り得ない部分も多かったけど。私の中では、へその緒の設定の時点で心を掴まれました。おもしろい!
    我が家にへその緒がない理由も、最後、すっと府に落ちてきます。
    読んでよかったと思えるお話。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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