- Amazon.co.jp ・電子書籍 (63ページ)
感想・レビュー・書評
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こんなお母さんになって、こんな息子が欲しいものだ。
子供の質問にも動じず、ウィットに富んだ受け答えが出来るようになりたい。
心が温かくなる本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【あらすじ】「僕は捨て子だ」。母さんはいつもはぐらかすけれど、小学4年生の育生はそう思っている。親子である証拠・へその緒を見せてと言うと、母さんが手渡したのは…卵の殻?「育生は卵で産んだの」という母さんと育生の、家族の話。
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【感想】「一番大切なのはあなた」だと、言葉でも態度でも示し続けるお母さんが、とても格好良い。すごくおおらかで、やさしくて、こんな人になりたい。育生くんが、毎日栄養たっぷりの水を浴びてすくすくと育っているようなイメージが湧いた。そんな愛のシャワーがあるのなら、血がつながっているとかいないとかは、あまり関係ないのかもしれない。「学校は休んじゃいけない」とか、誰かが決めた常識ではなく、自分が本当に大切だと思うものをいつも大切にしていきたい。 -
清々しい母と子だった。
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たまに、こういうほのぼのとした家族の話を読むと、心が暖かくなるね~。
「自分が捨て子だ」と疑ってる主人公の話なのに、育生の回りはみんないい人たちばかりで、ほんと良かったと思う。
特に育生のお母さんがとてもいい。面白くって大らかでクヨクヨしない。血がつながってなくても、そんなお母さんに育てられた育生の幸せがすごい伝わってくる。
新しいお父さんになった朝ちゃんもいい人で良かったな~。
このまますくすくと育ってもらいたい。
やっぱり、親子の絆っていうのは血で繋がってるよりも、愛情なんだよな~。 -
瀬尾さんのデビュー作。
始まりはへその緒。我が家に息子のへその緒がない訳を、無茶苦茶な理由でおさめようとする母と、少し大人びた男の子の家族の話。内容は、デビュー作ということで「そんな、まさか」という有り得ない部分も多かったけど。私の中では、へその緒の設定の時点で心を掴まれました。おもしろい!
我が家にへその緒がない理由も、最後、すっと府に落ちてきます。
読んでよかったと思えるお話。