檸檬 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 表紙がかわいくて買ったけど、言い回しとかが難しかった。短編集だから、ちょっとは読みやすいのかなって思う。聞いたことのある台詞とかもあって面白いとは思う、

  • 檸檬は中学?高校?の時教科書に載っていて、積み重ねた本の上に檸檬を置いた主人公の気持ちを想像せよという問が出されて、意味不明なんだけど…と思ったことを覚えている。自由な想像力を羽ばたかせる分には良いけどなんだか多感な年頃の子供が共感することに一種危うさも覚える。桜の樹の下には、冬の蠅を読んで著者の繊細で憂鬱でどこか寂しげで美しい感性に唸らされた。のんきな患者はコロナ禍の今読むとオーバーラップして面白い。生まれてない時代の話だけど懐かしい日本の風景が目に浮かぶよう。素朴で頽廃していて温かくて寂しい。

  • 檸檬のみよんだけどなんとなく語り口調が川上さんのようだったのが不思議だった。

  • 「桜の樹の下には・・・」
    たしか「ハード&ルーズ」で見かけたセリフ。出典はこれだったのか。

  • 川端康成、太宰治、梶井基次郎を順に読んだが、自分は梶井基次郎が一番合うらしい。風景の描写が非凡で美しいと感じた。

    短編ばかりなのもあるが、話はあまり心に残らない。

  • 城のある街にて好きすぎ

  • 素朴な印象。

  • 退廃と自若の共存が美しく織り成されている。病苦の中で見出される美が、終始つらつらと詩的に綴られている。これほどまでに美しい憂鬱を自分は知らない。
    治らない病気を持つ僕にはとても響く表現が多く、昔入院中に初めて『檸檬』を読んだ時には、世界が違う見え方をした記憶すらある。
    後にも先にも、この本は自分の一生の友になるだろう、と読み返す度思うほど好きな本だ。

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著者プロフィール

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)がある。

「2021年 『Kの昇天』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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